子宝安産祈願のお寺です
  • 梅花講

 太白山 蔵圓寺

〒470-0403 愛知県豊田市白川町宮脇338-1

お知らせ

蔵圓寺からのお知らせ


■◆花まつりに参加しませんか♬

□花まつり(お釈迦様のご誕生を祝う会)を開催します

※お釈迦様の誕生日は本当は4月8日ですが、子どもたちが参加しやすいように土日に開催します。お寺で式の後、みんなで手作りピザを作って食べながら交流します。

とき:令和6年4月7日(日) 午後1時30分より

ところ:蔵圓寺

内容:①お経と、お釈迦様のお話

②薪窯(まきがま)でピザづくり

参加費:1人500円(当日集めます)

参加:小・中学生(小さい子は保護者同伴で可)

    大きいお子さんの保護者さんも参加可

申し込み:電話で申し込み(先着20名)

電話:蔵圓寺 0565(76)1856

持ち物:タオル、三角巾又はバンダナ、マスク、飲み物

 

2024/03/26


■◆ヨガ・坐禅の会 どなたでもご参加ください

◇ヨガ・坐禅の会を2月12日(月)より再開しています。



 ・開催月日  毎月第2・第4月曜日です



 ・開催時間  朝10時より11時まで 



 ・内  容  前半:ヨガ、後半:坐禅 



  ※坐禅は本格的な坐禅ではなく、法話も交えての体験的な坐禅となります




 ・参  加  檀家・宗派全く問いません、どなたでも参加できます。



 ・ヨガだけ参加 坐禅だけ参加 でも結構です




 ・その他   予約は必要ありません。気の向いた時、その気になった時、いつでも来てください。



 ・持ち物・服装 動きやすい服装・ヨガマットがあると便利です

2024/03/26

令和5年夏 寺っ子での坐禅体験
令和5年夏 寺っ子での坐禅体験

■◆令和5年秋 蔵圓寺ニュース

<本堂の屋根の修理が完了しました>

 本堂の屋根から木が生えたり、壁のペンキが剥がれたりしたため、5月から修理工事を行い7月に完了しました。工費の135万円は、皆様から頂いたお布施を積み立てた「蔵圓寺基金」を充てました。

 

<寺っ子を再開、にぎやかにプチ修行>

 コロナで中止にしていた寺っ子を再開し、14名のちびっ子が参加してくれました。坐禅体験に始まり、雑巾がけなどの作務は一生懸命に取組みました。夜は肉なしカレーを食べたり花火をしたり肝試しをしたりして、みな楽しそうでした。

 

<花まつりを計画します>

花まつりはお釈迦様の誕生日を祝う行事です。蔵圓寺では20年ほど前まで開催していましたが、子どもたちが甘茶に魅力をもてなくなってしまったのか、お参りが減ってしまい、中止していました。

 しかし、子どもたちにも魅力的な行事として今年度、復活を計画しています。花まつりは4月8日なのですが、子ども達が参加しやすいように4月の第1日曜日に開催します(来年は4月7日)。内容が決まったらPRしますので、ぜひ予定に入れておいてください。

2023/11/22

節分会でのゲーム風景
節分会でのゲーム風景

■◆令和5・6年 年末・年始の行事予定です

<12月31日・1月1日 除夜の鐘・新年ご祈祷会>

○日時 12月31日(日)

○除夜の鐘 午後11時50分ごろよりつき初め。

・どなたでも鐘をつけます。

・厄を落とし新たな年を迎えましょう。

○ご祈祷会 午前0時より1時くらいまで

・祈願成就、厄除けなどのご祈祷。

○お汁粉とお神酒のふるまいがありますが、1時までとさせていただきます。



<1月4日  大般若会>

○日時 令和6年1月4日(木)

・祈願成就、厄除けなどのご祈祷

〇地域ごとでお参り、事前申し込みです

○日程 

9:00    ご詠歌

9:30  開式の儀式

11:40ごろ終了予定



<2月3日  節分豆まき>

○日時 令和6年2月3日(土)

○お経始め 午後6時30分より

・予約などは不要です。

・厄年の厄除け・祈願成就のご祈祷をお受けしています。電話でお申し込み下さい。

※厄年は”数え年”で数えます。

 男性は42歳(昭和58年生まれ)、女性は33歳(平成4年生まれ)の方が大厄です。

〇ふるまい 7時頃

・おでん・お神酒のふるまいがあります。





 

2023/11/22


■◆◆地球おかしくなってない?

今年の夏は異常でした。連日、猛暑が続き、10月になっても北海道で夏日を記録するありさま。雨が降らず、畑もカラカラでした。カナダやハワイでは大規模な山林火災。ヨーロッパや中国では雨が全く降らないと思ったら大洪水。海でも水温が高く(海洋熱波)北海道でフグやブリなどが増えて、逆にサケは激減。今年ほど、気候がおかしくなって来ていることを身近に感じた年はないと思います。未来がどうなってしまうのか、不気味です。

◇温暖化?いいえ「沸騰化」

「かなりの確信を持って言えるのは、化石燃料由来の炭素汚染による人為的な温暖化がなければ、今年の夏に見られたような、前代未聞の極端な気象が起こることはないだろうということです」科学者の多くは、これら気象の異常は地球温暖化の影響であり、温暖化が止められなければ、気象の極端化はより進むと予測しています。北極や南極の氷が溶けて海面上昇、北半球は乾燥化が進み農業へも大きな打撃、世界的な食糧危機、スーパー台風による深刻な被害…。未来の予測はかなり暗いと言わざるを得ません。

◇やめられない便利さ豊かさ

じゃあ二酸化炭素を増やさなければいい、という話ですが、それが簡単なことではありません。

一つは、生活が便利で豊かになるということは化石燃料をバカスカ使わないと実現できないからです。

大体、今の世界の人口が80億人だとか。50年ほど昔に私が教員になった頃は40億人くらいと教えていました。50年で2倍になって、みんなが豊かに暮らしたいとどんどんエネルギーを使っていれば、いくら広くてデカい地球だって「もう無理」と根を上げるはずです。

 じゃあどうしたらいいのでしょうか。

  便利で豊かな生活は今更捨てられません。「技術革新で自然エネルギーに転換すればいい」ということで、世界中で脱炭素を目指していますが、急には今の生活を変えられません。「太陽光発電で電気自動車にしなさい」と言ったって、お金がなければ実現できないし、電気自動車だってまだ実用的ではありません。

だからといって、このままでは子どもたちが大人になるころにどんな地球になっているか予想すると、ゾっとします。

◇「いい加減にしろ」と天の声

地球の環境を破壊しつつあるこの温暖化の原因のひとつが、物質的な豊かさを追求してきた私たちの物欲にあるのではないでしょうか。私たちの周りを見ても、「お得お得」「もっともっと快適に」と、欲望をあおるコマーシャルがあふれています。あおられて無駄なものまで買い込んだり、ため込んだりしていないでしょうか。

 経済が何よりも優先される、いわば「欲望の時代」にあって、欲望が充足される豊かな生活のなかにこそ幸せがある、と私たちも信じてきました。少しでも物質的に豊かな生活を実現するために私たちもがんばってきました。しかし、今日では、欲望の充足が必ずしも豊かで幸せな生活を約束しないということに、私達はうすうす気づいているのではないでしょうか。

 人の身勝手な欲望は底なし沼のように尽きることがありません。一つの欲望が充足されても、欲望は「もっともっと」と、新たな欲望を生み出し、無限にふくらんでゆきます。お釈迦様はそのような本質をもつ欲望を「貪欲(とんよく)」とみて、苦を生み出す原因であると教えています。

◇「少欲知足」から始めよう

涅槃経というお経に「少欲知足」という言葉が出てきます。「少欲」とは、欲望にふくまれる問題点に無自覚なまま、単純に欲望を肯定し、ほしいままに欲望に従う生き方にたいする戒め(いましめ)の言葉です。また、「知足」(足るを知る)とは、欲望に捉われたわが身のありかたを深く省みて、真に心が満たされるような生活とは何かに思いを巡らし、欲望から自由になって生きることを目指すことです。

便利で豊かな生活を否定するのではありません。自らの欲望を客観的に見つめ、「いい加減」にコントロールすることこそ大切だと思うのです。そうすれば過剰に物を買うことも、便利さ快適さに支配されることもないのです。それが身の周りから始める温暖化対策だと思うのです。

2023/11/22


■◆警報が出た場合

夏の行事予定が台風によって変更になるかもしれません。

【8月14日】新盆棚経  雨天=予定通り回らせていただきます 警報発令=中止させていただきます

【8月15日】水子供養  雨天=予定通り実施します 警報発令=中止します

      精霊送り  雨天=屋外実施の為、中止します

【8月18日】寺っ子   雨天=予定通り実施します  警報発令=中止します

 

2023/08/16

寺っ子の様子です
寺っ子の様子です

■令和5年 夏の行事予定です

❖ 大施食会

昨年と同じ方式です

○日時 8月9日(水)9時30分より

〇申し込み 事前申し込みになります。詳細は寺にお問い合わせください。



❖8月6日(日)〜8月1

2日(土)夜施食会
 

・毎夜7時30分より御詠歌。8時より先祖供養

・法話を入れて8時30分ごろには終了予定

・9日(大施食の日)はお休み

・初盆を迎える家はぜひお参りください



❖ 8月15日(火) 水子供養 

・受付は2時から、2時半から御詠歌、午後3時にお経始め

・申込みは大施食会の申し込み用紙で、または大施食会当日、電話でも直接受付します



❖ 8月15日(火) 精霊送り 

・お盆に飾ったゴザ、笹竹、野菜の牛・馬、古い塔婆・お守り・お札等などを持ち寄り、お焚きあげしてご先祖様の送り火とします

・受付は夕方5時30分から、6時よりお経始め

・境内東側駐車場にて 

※雨天は中止となります



❖ 8月18日(金) 寺っ子 

・13時〜20時 日帰りから再開します。

・参加:小学校3年〜中学3年

・坐禅・お経体験、食事作法、お掃除作法、花火大会、リアル肝試しなど

・電話で直接寺まで申し込み(0565‐76‐1856)



❖ 棚経を始めます

〇蔵圓寺は、お盆に檀家さんの家を回って仏壇でお経を詠む「棚経」をしてきませんでした。教員をやりながらだと無理だったからです。

〇しかし、住職も完全退職していますので、今年から棚経を始めたいと思います。

〇期間は8月13日〜15日午前中、の間。スケジュールは調整します。

〇申し込みのあった檀家さんの希望で伺います。電話で申し込んでください。

〇時間は15分程度です。

〇ご先祖様のご供養にぜひ申し込みを。

2023/06/12


■◆修証義(しゅしょうぎ)に学ぶ

第一 摂律儀戒(しょうりつぎかい)=きまりを守って悪いことをしない

第二 摂善法戒(しょうぜんぼうかい)=善いことを実行しよう

第三 摂衆生戒(しょうしゅじょうかい)=みんなの為に働こう


 誰でも心安らかに穏やかに暮らしたいと願っています。どうしたら心を安らかにできるでしょうか。仏教はそのヒントを与えてくれるのではないでしょうか。

見出しは修証義というお経の一節です。修証義は、永平寺を開かれた道元禅師が書かれた「正法眼蔵」という本を要約したものです。

 道元禅師は「身心一如(しんじんいちにょ)」と唱えられました。「身体と心は一体であり、身体を調えることで心も調う。」という意味です。この場合の身体は、生活の仕方、生き方をも含むものです。即ち、日々の暮らしを調えることで、心も穏やかに安らかになる、ということです。では、どうやったら身体や生活を調えることができるのでしょうか。

◇戒=生き方の心がまえ

 その手立ての一つが、「戒(かい)」なんです。戒、というと堅苦しい「いましめ」を連想しますが、ここでは「生き方の心がまえ」くらいの意味です。こういう風に心がけることで、日々の暮らしを調えられますよ、と言っているわけです。

「悪いことするな?いいことをやれ?みんなの為に働け?そんなこと3歳の子どもだって分かってるじゃん」そんな声が聞こえてきそうですね。でも、これ仏教の 核心なんですよ。

◇簡単にはやれませんが

 昔の中国の故事にこういう話があります。

 儒者で高名な白楽天が、いつも樹の上で坐禅瞑想をしている鳥巣禅師を訪ねました。「仏教の真髄を教えてくれないか」と問うと、「諸悪莫作 修善奉行悪いことをするな 善いことを行え」と答えました。白楽天が「そんなことくらい、歳の子どもでも知っているぞ」と返すと、禅師は「歳の子もこれを知るが、歳の翁でも行うは難し」と応えたのです。

 いいことだと思うがやれない。悪いことだと思うが止められない。なるほど、人間の弱さをずばり表していますね。

 人には動物としての側面があります。自分の心地よいこと、楽なことを追い求めてしまう。そのためには他人も蹴落としてしまう。「自分さえよければいい」「自分が得するなら何をしてもいい」なんだか今の世相みたいですね。闇バイトで詐欺を働く若者、理不尽な要求でゴネるクレーマー…。欲望が暴走している世相を表しているようです。

 誰にも欲はあります。だからこそ、生き方に枠組み「戒」を設けないと、欲望が暴走してしまうのではないかと思います。まずは身の回りでできることから実践しなさい、というのがお釈迦様の教えです。心の内に戒を持つことで、自らの生活を調え、そして心を調えることを目指したいですね。



 

2023/06/12


■◆ヨガ・坐禅の会 2月13日(月)より再開します

◇ヨガ・坐禅の会を2月13日(月)より再開します。

 ・開催月日  毎月第2・第4月曜日です

 ・開催時間  朝10時より11時まで 

 ・内  容  前半:ヨガ、後半:坐禅 

  ※坐禅は本格的な坐禅ではなく、法話も交えての体験的な坐禅となります


 ・参  加  檀家・宗派全く問いません、どなたでも参加できます。

 ・ヨガだけ参加 坐禅だけ参加 でも結構です


 ・その他   予約は必要ありません。気の向いた時、その気になった時、いつでも来てください。







 ・持ち物・服装 動きやすい服装・ヨガマットがあると便利です


 



 

2023/02/14


■◆年末・年始の行事予定です

◆令和4年12月31日・1月1日

《除夜の鐘・新年ご祈祷会》


○日時 12月31日(土)

○除夜の鐘 午後11時50分ごろよりつき初め。

・どなたでも鐘をつけます。

・厄を落とし新たな年を迎えましょう。

○ご祈祷会 午前0時より1時くらいまで

・今年は本堂でのご祈祷を再開します。祈願成就、厄除けなどの願かけをしましょう。

○お汁粉とお神酒のふるまいがありますが、1時までとさせていただきます。



◆1月4日  大般若会

○日時 令和5年1月4日(水)

・祈願成就、厄除けなどのご祈祷

〇地域ごとでお参り、事前申し込みです

○日程 

 9:30  ご詠歌

10:00  開式の儀式

12:00   終了予定

○お申し込み 

・当日でも申し込みを受け付けます。

・一般の方は11:00以降での受付に来てください。

(お札、お年賀)

※厄年の方は厄除け厄払いのご祈祷をお受けください。特別祈祷となります。

※厄年は”数え年”で数えます。

 男性は42歳(昭和56年生まれ)、女性は33歳(平成2年生まれ)の方が大厄です。

※詳しくは、別に配る「大般若会のご案内」を参照してください。

 

◆2月3日  節分豆まき

○日時 令和5年2月3日(金)

○お経始め 午後6時30分より

・予約などは不要です。

・厄除け・祈願成就のご祈祷 

・厄除けのご祈祷もお受けしています。電話でお申し込み下さい。

〇ゲーム・豆まき 6時45分頃

〇ふるまい 7時頃

・おでん・お神酒のふるまいがあります。

2022/12/23


■◆お坊さんはどうやってなるの?

「お坊さん」はどうやってなるの?案外皆さん知ってみえないと思います。お坊さん、と一口に言っても、曹洞宗では様々な段階や位、それに伴う儀式があります。先日、蔵圓寺の孫(昭弘くん)がその「お坊さん」になる段階のスタートラインにつきましたので、ご紹介します。

《スタートは得度から》

今回、昭弘くんが就いたのは「弁事(べんじ)」という役割。折平の向陽寺住職の息子さんで副住職でもある、孝宗(こうしゅう)さんが足助の慈眼寺で晋山式(しんさんしき)を行いました。これはお寺の住職になる式です。弁事は、晋山式で中心となる法戦式(修行中のお坊さん=主座(しゅそ)が、他のお坊さんたちと問答を繰り広げる儀式)で、その主座に最初に問答をしかける役割です

訳わからん、と思いますが、お寺の世界は鎌倉時代、いや道元禅師が修行された中国(宋)の時代から大きくは変わっていないのです。お坊さんになるためには、様々な修行を経ないとなれないという訳です。

訳わからん、と思いますが、お寺の世界は鎌倉時代、いや道元禅師が修行された中国(宋)の時代から大きくは変わっていないのです。お坊さんになるためには、様々な修行を経ないとなれないという訳ですただし、実は弁事はやってもやらなくても関係ない。本当のスタートは、お坊さんの資格を持つ師匠から、お坊さんになるための最初の儀式「得度(とくど)」を受けることから始まります。髪を剃って仏門に入り、仏様の教えを授けてもらうのです。これは10歳以上でないと資格がないので、昭弘くんはまだ受けられないのです。大体、小学生の内に得度することが多いです。髪を剃るのが必須なのですが、昭弘君はもうクリクリ頭が気に入っているから問題はなさそう。

《専門僧堂に安居(あんご)》

得度を済ませると、いよいよ道場(専門僧堂)にのぼって修行をしなければなりません。これを「安居(あんご)」といいます。皆さんも永平寺・総持寺の専門僧堂は良く知って見えると思いますが、曹洞宗には全国で19か所の専門僧堂と専門尼僧堂(尼さんの道場)があります。最低6ヵ月以上の安居が条件です。永平寺などはTVでよく紹介されますが、厳しさに程度の違いはあれど、やっていることは同じです。俗世から切り離された独特の厳しい世界。自由な時間はトイレの中くらいです。

安居は、高校卒業以上くらいなら年齢はあまり問われません。中には、定年退職してからみえる方もいますが、歳を取ってからの修行は辛いようです。

安居は、この後出てくる立身を終えてからのことが多いです。

《立身・伝法・瑞世》

さて、得度が終わると「僧籍」に登録されます。いわゆる小僧さんですね。

 次に来るのが、「立身(りっしん)」。先に出た法戦式で問答の中心を務める修行僧=主座になるのです。これは中学卒業以上、得度から3年以上が必要です。大体、高校生から青年くらいの方が務めます。たくさんの口上や問答を覚えなくてはならないので、大変な役割です。これが終わると、「座元(ざげん)」という段階になります。この後、安居をするのが一般的です。

 そして「伝法(でんぽう)」です。7日間、朝夕にお釈迦様を礼拝し、法を伝えてもらう儀式です。これを終えると、両本山(永平寺と総持寺)にのぼり、高祖さま(道元禅師)と太祖さま(瑩山禅師)に礼拝する「瑞世(ずいせ)」を行います。これを終えると「教師」の資格を得て、「住職」になることができます。

 住職になる式が晋山式(しんさんしき)で、これを終えてようやく一人前の住職というわけです。

<お衣やお袈裟(けさ)は位を表す>

お坊さんのコスチュームといえば、お衣とお袈裟ですね。座元までの修行僧は両方とも黒。墨染めの衣や袈裟、青々と剃った白っぽい頭のコントラストは、それはそれで鮮やかで恰好いいと思いますね。

和尚になって副住職になると、色のついた衣と袈裟が着用できます。でも、茶とか青とかの地味な色まで。住職になると、赤い衣(緋衣=ひえ)と刺繍の入ったお袈裟になります。そして大和尚(だいおしょう)の位になると、儀式で金襴(きんらん)のお衣が許されます。蔵圓寺住職は、今ここです。そして、さらに功績をあげて上の位になると緋恩衣⇒黄恩衣⇒赤紫恩衣⇒紫紺恩衣⇒特衣(紫)と上がっていくんですね。帽子も六角帽⇒鼓山帽子⇒立帽子と変わっていきます。ある意味、大変ですけど。

孫の昭弘くんがお寺を継ぐかどうかは、本人が成長した時にその意思を確認せねばなりませんが、「継ぎたくなるようなお寺を目指して住職ががんばらねば」と決意しているところです。

2022/12/23


■◆ヨガ・坐禅の会 9月より再開します

◇ヨガ・坐禅の会を9月12日(月)より再開します。



 ・開催月日  毎月第2・第4月曜日



 ・開催時間  朝10時より11時まで



 ・内  容  前半:ヨガ、後半:坐禅



 ・参  加  檀家・宗派全く問いません、どなたでも参加できます



        ヨガだけ参加 坐禅だけ参加 でも結構です




        予約は必要ありません



 ・持ち物・服装 動きやすい服装・ヨガマットがあると便利です

2022/09/02


■◆令和4年 夏の行事予定です

□ 大施食会、今年もコロナ対応です

○日時 8月9日(火)9時30分より

○別紙の「大施食のご案内」を参照してください。事前申し込みになります。今年はお坊様も皆様が参加し、お経を詠んでもらえます。

□ 8月5日~8月12日 夜施食会 

・毎夜7時30分より御詠歌。8時より先祖供養

・法話を入れて8時30分ごろには終了予定

・6日(盆踊り)・9日(大施食の日)はお休み

・初盆を迎える家はぜひお参りください

□ 8月15日 水子供養 

 ・受付は2時から、2時半から御詠歌、午後3時にお経始め

・申込みは8月9日の大施食会の受付で。または電話で直接、当日も受付します

□ 8月15日 精霊送り 

・お盆に飾ったゴザ、笹竹、野菜の牛・馬、古い塔婆・お守り・お札等などを持ち寄り、お焚きあげしてご先祖様の送り火とします

・受付は夕方6時30分から、7時よりお経始め

・境内東側駐車場にて 

※雨天は中止となります

□ ヨガ・坐禅の会

・8月中はお休みです。

・再開は9月12日(月)の10時からです。

・予約は不要。運動のしやすい服装でご参加ください。

2022/08/17


■◆ プーチンの狂気、ウクライナの地獄

 崩れ落ちたアパート、泣き叫ぶ女、恐怖に顔を覆う子ども、焼け焦げた戦車…テレビに映し出される映像は「これが戦争だ」と突き付けてくる。

昔、社会科教員として、第2次世界大戦や太平洋戦争の記録フィルムを生徒たちに見せていた。まさか、21世紀のこの時代に、それをリアルに見せられようとは‥。

◇彼の「俺のこだわり」

 多くの人が言う。「ロシアはなぜこんな戦争を起こしたの?」多くの国際政治の専門家でも予想できなかった、この戦争。今では様々な解説がされているが、まとめると「プーチンはスラブ民族の一体性を主張し、旧ソ連の復活を夢見ている。ウクライナが西側諸国へつこうとしているのは裏切りであり、ロシアにとって脅威である」ていうことらしい。ソ連て、もう30年くらいも前に崩壊してるじゃん?民族とかって、もうグローバルに人が行き来する世界でそんなんにコダワルのおかしくない?と、私など考えるのだが、プーチンさんはそうではないらしい。国家とか、民族とか、領土とか、そんなものが人々の命よりとても大切なものらしい。「ウクライナの人々は同じスラブ民族だから、我々と一体なんだ」とか言いながら、命を奪っているなんて、外から見ていると無茶苦茶にしか思えないけど。

◇そんなものは幻想だ!

 なぜプーチンはそんなものに捉われているのか。日本にいる私たちから見ると、全く不思議に思える。でも、その理由が、実はあの「般若心経」に書いてあるのだ。

「般若」というのは、「智慧」「世界の真理」というような意味なのだが、心経には3つの真理がいわれている。①無常②無我③縁起。この内②の無我は、意訳すると「人間は幻想を抱くものである。その幻想によって、人間は社会や国家や経済を作り上げている。しかし、その幻想が暴走すると災厄を招く」というものだ。大体、民族とか国家なんてものは実は実体がない。人間が「幻想」の中で作り出したものともいえる。ところがそれに捉われてしまう(執着してしまう)と、人の命を奪うこともためらわなくなってしまう。だから「幻想を幻想と認め、真実を認識することで、幻想をコントロールせよ。」と心経は説いている。

 お釈迦様は2500年も前にこのことに気づいていたんだから、凄いと改めて思う。

◇幻想から目覚めろ

結局、ウクライナの戦争はプーチンの「ロシア帝国」とか「スラブ民族の一体」とか「西側の脅威」とかの「幻想」が原因らしい。ロシアはこの戦争に勝っても負けても莫大な戦費と損失で経済が疲弊し、暴力で他国を支配しようとする国として国際社会からは孤立し、長期的に衰退していくだろう、という。プーチンの幻想に巻き込まれたロシア国民もたまったものではないだろう。

でも、こういうことを声高に主張する人ってプーチンだけじゃない。「女は家にいるべきだ」「せめて大学に行ってないと恥ずかしい」「子供なら親の言うことを聞くべきだ」などなど‥。政治や思想だけじゃなく、ふだんの態度や考え方にこだわり「執着」が強いと、周囲の人を傷つけたり、そこから自分を苦しめたりする。

「今、感じたり、考えたりしていることは、ひょっとしたら自分の思い込み(幻想)かもしれない」と、一歩引いて考えることは凄く大切なことだと思う。そこから、他の人の考えや行いを受け入れる「寛容さ」が生まれてくるのではないだろうか。その方がずっと楽に生きられるのは間違いない。

◇早く終わってくれ戦争‼

戦争は人間だけでなく、モノも街もすごい破壊を伴う。たとえ戦争が終わっても、ウクライナが復興するのに、気の遠くなるようなお金と月日がかかるだろう。さらに、プーチンは核兵器を持つ国の大統領なのだから、恐ろしい。ウクライナだけでは済まない可能性だってある。

今の自分にできるのは、国連 (国連難民高等弁務官事務所)に寄付することくらいだ。そして、この日本が二度と戦争を起こさない国になるよう、微力ながら力を尽くすことだろう。

2022/07/18


■◆「ヨガ・坐禅の会」2月から再開します 

◇ヨガ・坐禅の会を2月8日(月)より再開します。



 ・開催月日  毎月第2・第4月曜日



 ・開催時間  朝10時より11時まで



 ・内  容  前半:ヨガ、後半:坐禅



 ・参  加  檀家・宗派全く問いません、どなたでも参加できます



        予約は必要ありません



 ・持ち物・服装 動きやすい服装・ヨガマットがあると便利です


 



 

2022/03/11


■◆「ヨガ・坐禅の会」1月はお休み、2月から再開します。

〇「ヨガ・坐禅の会」、1月はお休みとなります。再開は2月14日(月)からです。

〇朝10時から1時間。前半40分くらはヨガ。後半20分くらいが坐禅となります。

〇予約の必要はありません。直接本堂へ来てください。

〇動きやすい服装で。できたらヨガマットを準備してください。なくともできます。

2021/12/23


■◆年末、年始の行事予定です

【12月31日・1月1日】除夜の鐘・新年ご祈祷会

○日時 12月31日(金)

○除夜の鐘 午後11時50分ごろよりつき初め。

・どなたでも鐘をつけます。

・厄を落とし新たな年を迎えましょう。

○ご祈祷会 午前0時より1時くらいまで

・今年は本堂でのご祈祷を再開します。祈願成就、厄除けなどの願かけをしましょう。

○ふるまい

・お汁粉のふるまいがあります。

・お神酒はまだ中止とします。

 

【1月4日】  大般若会

○日時 令和4年1月4日(火)

・祈願成就、厄除けなどのご祈祷

〇地域ごとでお参り、事前申し込みです

○日程 10時   お経始め

    12時頃  終了予定

※当日受付もあります。一般の方は11時くらいから以降となります。

○お申し込み 

※厄年の方は厄除け厄払いのご祈祷をお受けください。特別祈祷となります。

※厄年は”数え年”で数えます。

 男性は42歳(昭和56年生まれ)、女性は33歳(平成2年生まれ)の方が大厄です。

 

【2月3日】  節分豆まき

○日時 令和4年2月3日(木)

○お経始め 午後6時30分より

・参加は予約などは不要です。直接本堂へ来てください。

・厄除け・祈願成就のご祈祷 

・厄年の厄除けご祈祷もお受けしています。電話でお申し込み下さい。

〇ゲーム・豆まき 6時45分頃

〇ふるまい 7時頃

・おでん・お神酒のふるまいを再開します。 



※以上の行事は檀家さんでなくとも参加できます。気軽にお寺に来てください。



 

2021/12/23


■◆和尚さん、お化けって見たことあります?



◇消防署の怪

 少し昔の話。法事の後のお斎(会食)で話をしていた時、「おっさんはお化けを見たことあります?」と聞かれた。「一度もありませんよ」と答えると「私は見たことあるんですよ」と、話を始められた。

その方は消防署に務めていたのだが、ある分署では幽霊がよく出たそうだ。事務を執っていると誰もいないはずの倉庫から物音が聞こえたり、視界を白い影がよぎったり、子どもだったりお年寄りだったり、ほとんどの署員が幽霊を目撃していた。白い幽霊はまだ驚くぐらいでいいのだが、黒い幽霊は悪いことの前触れで、その幽霊に出会った職員が急死したり事故死したりしたそうだ。その方も嘘をついたり、冗談を言ったりするような方ではなかったし、真剣な顔で話をされるものだから、聞きながら背筋がゾクゾクしてきたものだ。

◇ざわざわとした直感

 「お坊さんはお寺にいるのだからお化けにも近いんじゃない」と時々聞かれるんです。でも、はっきりと見たことは一度もありません。ただ子供の頃は、用事を言いつけられて夕方などに本堂へ行くのは本当に嫌でした。薄暗い本堂へ入ると、居並ぶ仏像さんたちの視線?圧力?を感じて、大慌てで逃げ帰ったものです。

お化けについて、お釈迦様はいるともいないとも言われていません。しかし、「そういうこともあるんじゃないか」、と思うんですね。夜遅くに車で走っていてある所にさしかかると、何か<いやな感じ>のする場所がある。街を歩いていて「どうもこの辺はヤバそう」と肌がゾワゾワ感じる場所がある。

そんなのは気のせい、とも言われるかもしれませんが、人間の直感はバカにできないと思います。それに、消防署の話以外にも、それに類した話は皆さんも友人や周囲の方からよく聞くんじゃないでしょうか。決して錯覚とか幻聴とかでは片付けられないと思うんです。

◇亡者を鎮める物語

 「能」という、室町時代から伝わる古典芸能を知ってみえますか?能にはいろいろな演目がありますが、その半分以上が亡くなった人の物語。この世に思い(念)を残したまま死んだ「残念な亡者たち」が主人公です。そんな彼らがこの世に再び現れ、旅人の求めによって身の上を語り、思いを吐露し、舞を舞い、そして残恨の思いを晴らして、再びあの世に戻っていく。そういう物語が「能」なんです。

神社にもそういう類の神社があります。菅原道真公を祀った太宰府天満宮、平将門を祀った神田明神・将門塚、

崇徳上皇を祀った白峯神宮などなど。これらは時の権力に反抗して失脚し、不遇のうちに倒れた者の怨霊を鎮めるために建てられた神社です。

人は生きている上で様々な「思い」を持ちます。現世に生きる限り、〈恨み〉〈妬み〉〈怨み〉などの負の思いから逃れることは誰でも難しい。人が亡くなった後、それらの思いを「正しく」弔うことで、死者は思いを昇華し、あの世へ旅立っていける、そう思えるのです。

じゃあ「正しい」弔いとはどうしたらいいのでしょう。

◇「正しく弔う」ということ

 岩手県大槌町の海を見下ろす丘の上に「風の電話」と呼ばれる電話ボックスがあります。中には、電話線が繋がっていないダイヤル式の黒電話である「風の電話」とノートが1冊置かれていて、来訪者は電話で亡き人に思いを伝えたり、ノートに気持ちを書き記したりできるようになっています。

このボックスは、海の景色を気に入ってここに家を建てた佐々木さんという方が、亡くなった従兄弟ともう一度話をしたいという想いから設置したものです。

2011年の東日本大震災では、自宅から見た津波の様子に衝撃を受け、生き残った被災者が、亡くなった家族へ語りかけることができるよう、電話ボックスを一般に開放されたのです。その後、大勢の被災者が亡き家族に語り掛けるために、この電話ボックスを訪れたそうです。

弔うことの深い意味は、この亡き人に語りかける遺族の姿にあるように思うのです。死者は何も応えてはくれないかもしれない。でも、その聞こえない声、知りえない思いに、必死に耳を傾け、聞き取ろう、理解しよう、とする残された者の姿こそ、「お弔い」の本質だと感じるのです。それによって、死者は「この世に残した思い」を鎮められ、成仏できる、のではないでしょうか。

2021/12/23


■◆「ヨガ・坐禅の会」を9月から再開します

◇ヨガ・坐禅の会を9月13日(月)より再開します。

 ・開催月日  毎月第2・第4月曜日

 ・開催時間  朝10時より11時まで

 ・内  容  前半:ヨガ、後半:坐禅

 ・参  加  檀家・宗派全く問いません、どなたでも参加できます

        予約は必要ありません

 ・持ち物・服装 動きやすい服装・ヨガマットがあると便利です

2021/09/09


■◆蔵圓寺ニュース 令和3年春〜夏

◆寺院葬(本堂を使ったお葬式)を始めます

・お葬式を会館・ホールで行うのが一般的になりました。なんといっても便利です。

・その上で、「より遺族の心に寄り添い、仏様の伝統に乗っ取った儀式としての葬儀を行いたい。」その思いで、お寺の本堂を使った葬儀を提案します。

・仏様が見守ってくださる荘厳な雰囲気が漂うお寺には、お寺にしかできない確かなお葬式があると思います。詳しくはチラシで後日お伝えします。



◆気軽にお寺へ、仏様のお参りに

 「日中、本堂のお参りはできませんか?」とお尋ねいただくことがあります。以前、盗難があったことから、不在の時は本堂を閉めていました。でも、仏様をお参りして心を落ち着けることのできるのがお寺。思いついた時に訪れることができるよう、家人の在宅の時はできるだけ本堂の戸を開けておきます。気軽にお参り・散歩に来てください。



◆ヨガ・坐禅の会、8月はお休みになります

2021/06/25


■◆令和3年 夏の行事予定

◆ 大施食会、今年もコロナ対応です

○日時 8月9日(日)10時より

○別紙の「大施食のご案内」を参照してください。事前申し込みになります。今年は本堂に上がってご焼香してもらえます。



◆ 8月5日~8月13日 夜施食会 

・毎夜7時30分より御詠歌。8時より先祖供養

・法話を入れて8時30分ごろには終了予定

・7・9(大施食の日)・10日はお休み

・初盆を迎える家はぜひお参りください



◆ 8月15日 水子供養 

・受付は2時から、2時半から御詠歌、午後3時にお経始め

・申込みは8月9日の大施食会の受付で。または電話で直接、当日も受付します



◆ 8月15日 精霊送り 

・お盆に飾ったゴザ、笹竹、野菜の牛・馬、古い塔婆・お守り・お札等などを持ち寄り、お焚きあげしてご先祖様の送り火とします

・受付は夕方6時30分から、7時よりお経始め

・境内東側駐車場にて 

※雨天は中止となります



◆ 次の行事は、感染予防のため今年は中止とします

〇寺っ子

〇檀信徒地方研修会

2021/06/25


■◆お盆、ご先祖様に手を合わせましょう

◇お盆は日本の文化と仏教のハイブリッド

 お盆は旧暦の7月15日を中心に行われる仏教行事です。そのルーツは日本に大昔からあった、先祖供養の儀式がもとになっています。先祖の霊があの世から現世に戻ってきて、再びあの世に帰っていくという古来の信仰と、仏教がミックスして今のような「お盆」となったのです。

 多くの地方で8月13日の「迎え盆」から15日(地方によっては16日)の「送り盆」までの3日間(4日間)をお盆としていますが、地方によっては旧暦通り7月15日を中心に行う地域などがあります。

 「お盆」は「盂蘭盆会〔うらぼんえ〕」を略した言葉です。盂蘭盆会とはサンスクリット語のウラバンナ(逆さ吊り)を漢字で音写したもので、 転じて「逆さまに釣り下げられるような苦しみにあっている人を救う法要」という意味です。先祖や亡くなった人たちの霊(精霊「しょうりょう」)が灯かりを頼りに帰ってくる「迎え火」に始まり、祖先の魂を送り出す「送り火」までのお盆の行事を紹介します。

 

◇お盆はどんなことをするの

■13日 迎え盆(お盆の入り)

 13日の朝、霊を迎えるための精霊棚〔しょうりょうだな(=盆棚)〕を作ります。台の上に真菰〔まこも〕で編んだゴザなどを敷いて、精霊棚の奥中央に先祖たちの位牌を安置します。位牌の前には、なすやきゅうりで作った牛や馬を供えます。これは先祖の霊が「きゅうりの馬」に乗って早く来てくれるように、名残惜しいので「なすの牛」に乗ってゆっくり帰るようにとの願いを込めたものといわれています。

 なお、近所に先祖代々のお墓がある場合、昼間にお墓の掃除とお墓参りをすませておきます。夕方に仏壇や精霊棚の前に灯りを灯した盆提灯〔ぼんちょうちん〕を置き、庭先や門口でおがらやたいまつなどを焚きます。これを「迎え火」と言い、精霊に戻る家の場所を伝えます。このように、お盆は精霊を家に迎え入れる事から始まります。

■14日(15日)

 精霊が家に留まっている期間です。仏壇にお供をして迎え入れた精霊の供養をします。お坊様を招いて読経してもらいます(棚経)。蔵圓寺では棚経の代わりに、昔から夜施食会を行っているのですが、要望があれば棚経も伺いますので、ぜひお知らせください。

 お供えものは、13日はお迎え団子(あんこのお団子)、14日はおはぎ、15日はそうめん、16日は送り団子(白い団子)と毎日変えてゆく風習の所があります。

■15日(16日) 送り盆(お盆の明け)

 15日(16日)の夜に、精霊は再びあの世へ帰っていきます。この時、迎え火と同じ位置に今度は「送り火」を焚き、再び帰り道を照らして霊を送り出します。

■町で行う行事

 14日~17日にかけては寺の境内や町の広場などで「盆踊り」が行われます。これは、精霊を迎え、慰め、そして送るための踊りであったと言われています。徳島県の「阿波踊り」や7月中旬から9月中旬まで連日町をあげて踊る岐阜県「郡上踊り」などは全国で有名です。

 

◇父母・祖父母・そしてご先祖様への供養と感謝を

 このように亡くなった先祖に供養と感謝を捧げる行事は、世界中にみられます。メキシコの「死者の日」、中国の「中元節」、ハロウィンも死者の霊が家族の元を訪ねてくる日が、そのもとの行事です。いずれの儀式も、ご先祖様にお供え物をして供養と感謝を表すのは共通しているのです。

 みなさんは、自分のルーツを探ってみたいと思うことはありませんか?自分の命はどこの誰からつながっているのか。自分の父母のことでも詳しくは知らないものです。ましてや祖父母ともなると、どんな人だったかも分からないことが多いでしょう。

 お盆には、自分の命をつないでくれたご先祖様に思いをはせ、供養と感謝の気持ちで手を合わせてはどうでしょうか。また自分のルーツを後世に伝えることは、後の世代が生きていく拠り所になるのではないでしょうか。

2021/06/25


■◆2月2日 節分会を行いました

◆2月2日 節分会を開催しました。

コロナの流行で開催が危ぶまれましたが、感染対策を実施して開催することにしました。

いつものように般若心経をお唱えした後、理趣分経を体に受けて厄払いのご祈祷を行いました。

その後の豆まきは例年とは違い、豆まきは小声で撒く豆も少量とさせていただきました。

いつもはゲーム大会をするのですが、今回は「写仏」です。

気に入ったお手本を選んで、紙の上から模写していきます。彩色して最後に蔵圓寺の印を押して完成。

子供たちも大人たちも熱心に真剣に取り組み、満足のいく仏画が完成しました。

自分の部屋に貼ってお守りにするそうです。

 

2021/03/09


■◆「ご詠歌講」の練習を3月から再開します

冬の間、お休みしていたご詠歌講の練習を、3月より再開します。

〇3月4日(木)より再開します。

〇毎月 第1・第3木曜 夜19時30分始まりです。

〇新規の会員も募集しています。気軽にお問い合わせください。

2021/02/25


■◆「ヨガ・坐禅の会」を2月8日 月曜から再開します

 1月中、お休みをいただいていた「ヨガ・坐禅の会」を、2月8日から再開します。ストーブ等で暖房を入れますが、なにしろ本堂は寒いです。暖かい格好でご参加ください。

 近頃、参加者が増えてきて、多い時は17名くらいの方に来ていただいています。会員登録もいらないし来たい時に参加すればいい、という気楽さが好評のようです。お友達を誘っていただいたり、試しにのぞいてみたり、ひやかしでも結構です。寒くて縮んだ体を、コロナで鬱々とした心を、伸び伸びと開いてみませんか。お寺という敷居は蔵圓寺は低いです。気楽にのぞいてみてください。

2021/02/05


■◆「ヨガ・坐禅の会」1月はお休み、2月から再開、予約不要でどなたでもウェルカム!

〇好評いただいているヨガ・坐禅の会。12月28日と1月はお休み、2月から再開します。

・毎月第2・第4月曜日 10時~11時

・運動しやすい服装で参加ください。

・ヨガマットがある方は持参ください。ない方は座布団で行います。

・坐禅は15~20分くらいです。

・最近は男性の参加もチラホラ。住職としてはうれしい限りです。

・予約は不要。檀家でなくともOK。都合のつく時だけ、気軽に来るのでも全くOKです。まずは覗きに来てみませんか。終わると体も心もスッキリします。

2020/11/25

どなたでも鐘つきできます
どなたでも鐘つきできます

■◆年末、年始の行事予定…コロナの影響で変更があります

<12月31日・1月1日>

除夜の鐘・新年のお参り

○日時 12月31日(木)

○除夜の鐘 午後11時50分ごろよりつき初め。

・どなたでも鐘をつけます。

・厄を落とし新たな年を迎えましょう。 

○ご祈祷会 

残念ですが、新型コロナウィルスの影響に

より、ご祈祷会は行いません。外から本堂に向かってお祈りください。

○ふるまい

鐘楼門の下で、お汁粉・お神酒のふるまいを行います。たき火で暖をお取りください。午前1時には終了させていただきます。



<1月4日  大般若会>

○日時 令和3年1月4日(月)

新型コロナウィルスの影響により、やり方が変わります。地区ごとに1座としてご祈祷します。詳しくは「大般若会のご案内」を参照してください。



<2月2日  節分豆まき>

○日時 令和3年2月2日(火)18:30より

※節分は立春の前日に当たりますが、立春は2月3日から5日の間で変動しています。2021年は2月3日が立春となり、節分は2日なのです。

○お経始め 午後6時30分より

・厄除け・祈願成就のご祈祷

・厄除けのご祈祷もお受けしています。電話でお申し込み下さい。

〇写仏・豆まき 

〇コロナの影響でふるまい(おでん)は中止します。その分、ご進物の品を充実します。















  令和3年の本厄
男性 42歳(昭和55年生)
女性 33歳(昭和64年・平成元年生)

2020/11/25


■◆お墓、どうしようか。

 去年「ともに生きる」でお墓の話を連載し、蔵圓寺でも永代供養墓を造ることをお知らせしました。すると今年に入ってから、お墓の相談を受けることがずいぶん増えました。

 「山の上のお墓を移転したいのですが‥」「私の後がいないので、お墓が無縁墓になってしまうのだが‥」「子どもは遠方で、お墓のことで迷惑をかけたくないのだが‥」様々な相談がありました。お墓のことで悩んでみえた方が少なくなかったようです。

◇私が死んだあとは誰が‥?

 今までは、お墓は先祖代々守り継いでいくもの、でした。しかし、それは昭和の時代までだったと思います。農村から都市へと人口が流出し、職業の選択も自由になった現代。祖父母・父母・子ども、多世代が同居する家族は少なくなり、核家族や独身世帯が増えています。長男が先祖代々の家を守り引き継いでいく、という江戸時代以来の家制度そのものが、大きく変わってきているのです。

先祖代々守ってきた家も田畑もお墓も、後継者が居ないか、その内に居なくなるケースが急増しています。これは私たちの社会そのものが大きく変化している結果であり、その流れを変えることはできないでしょう。

自分が生まれ育ってきた家や、父母や先祖が眠るお墓が、見守る人もいないまま荒れ果てていく。それは未来の話ではなく、この蔵圓寺の周りでも確実に現実になっていることです。

◇手を合わせることで出会える「場」を

 自分が死んだあと、誰も面倒を見てくれず、家も墓も荒れ果てていく。ここで過ごしてきた記憶も痕跡も、風化して何も残らない‥。でも、それでは悲しすぎる。そう、私は思います。

亡くなった方を偲び、手を合わせることで出会うことができる「場」。私たちが生きた証(あかし)を保ち続けてくれる「場」。私たちにはそういう場所が必要なのではないでしょうか。家系は絶えたとしても、どこかで誰かが思い出してくれる、見守っていてくれる。

それが「寺」という場所なのだと思います。蔵圓寺に永代供養墓を造ったのは、変な言い方になりますが、様々な事情で後を見てくれる方がいなくても、死んだ後も安心できるようにしたいからです。

◇終活は元気なうちに

 そこでお願いなのですが、自分の元気なうちに「お墓」をどうするのかを考えておいていただきたいのです。

  実は蔵圓寺にも無縁になってしまったお墓がいくつかあります。お参りされる方も絶え、荒れていくお墓を見ていると悲しくなってしまいます。お墓だけではありません、家屋敷、田畑、残されてしまうものをどう後始末をつけるのかは、元気なうちに行先を決めておいて欲しいのです。墓じまいをして、ご先祖様のお骨を永代供養に移すなりされてはどうでしょうか。残された縁者に迷惑をかけないためにも‥。

◇蔵圓寺の永代供養墓

 先日完成した蔵圓寺の永代供養墓。大きなご寺院様のものに比べれば小さなものです。しかし、それがいいと思うのです。車を停めてすぐにお参りできる。お墓を探すこともない。身近で気軽にお参りができる。そう、気軽に足しげくお墓参りに来ていただきたいのです。

今後は、お墓参りに必要な備品を備えた小屋や、お参りの方が憩うことのできるベンチなども整備したいと考えています。亡くなった方を偲びつつ、家族や親族の絆を深めることのできる「安らげる」お墓。そんなお寺を目指していきます。

2020/11/25

プチ坐禅の子どもたち
プチ坐禅の子どもたち

■◆石畳小の3年生がプチ坐禅

 6月23日、地元の石畳小学校の3年生が地域学習で蔵圓寺を訪問しました。「お寺は何をするところか」をテーマに、お釈迦さんのこと、仏教のこと、お寺の役割、蔵圓寺の歴史など話しました。しかし、3年生に分かるように話すのは大変。「お釈迦さんは王子で超リッチな暮らしをしてたのに、全部捨てて家出しちゃったんだ」など、つい熱が入って芝居調になってしまいます。でも、質問もずい分出たので一方通行の話にならずに済みました。


 位牌堂や本堂を見学した後の質問コーナーでは、「なぜ色んな種類の仏像があるの?」「あの仏像は何をやったどういう人?」など、矢継ぎ早の鋭い質問にこちらは冷や汗。もっと勉強しなくちゃ。


 最後はプチ坐禅を体験。終了後は「僕、うちでも坐禅やってみる」「またお寺に遊びに来たい」と泣かせることを言ってくれる子も。


蔵圓寺は開かれたお寺を目指していますので、見学・体験の希望がある方は気軽に相談してください。

2020/06/26

合祀墓の聖観世音菩薩さま
合祀墓の聖観世音菩薩さま

■◆永代供養墓ができあがりました

【永代供養墓ができあがりました】

〇コロナの感染拡大で中国からの石材輸入が心配されましたが、スケジュールに大きな影響はなく、お盆には皆さんに披露できそうです。

〇中央に納骨堂を設置し、手前に個人墓の区画を整備します。個人墓には石碑(高さ30cm)を設置します。石碑には五輪塔、童男、童女、蓮の花を選ぶことができます。童男は地蔵菩薩、童女は観世音菩薩を表しています。台座に文字を刻むこともできます。

〇個人墓にはご家族のお骨を収めることができ、それぞれの家で別々にお参りができます。

〇家族の最後の方が亡くなられて一定の年忌を終えた後に、中央の納骨堂にお骨を移させていただきます。その後は、お寺で永代に渡って供養させていただきます。

〇必要な費用を最初にお支払いいただければ、後は一切費用がかかりません。      

〇詳しくは完成時にチラシでお知らせします。

 

2020/06/17

令和元年の精霊送り
令和元年の精霊送り

■◆令和2年 夏の行事予定です

大施食のやり方がコロナ対応で大きく変わります

○日時 8月9日(日)10時より11時まで

〇事前に役員さん、又はハガキで申し込んでいただきます。

○詳しくは別紙の「大施食のご案内」を参照してください。

〇このやり方は今年度限りのものです。



◆ 8月5日~8月14日 夜施食会 

・毎夜7時30分より御詠歌。8時より先祖供養

・初盆(昨年のお盆以降に亡くなった方)のある家はぜひお参りください

・法話を入れて8時30分ごろには終了予定

・9日(大施食の日)はお休み



◆ 8月15日 水子供養 

・受付は2時から、2時半から御詠歌、午後3時にお経始め

・申込みは8月9日の大施食会の受付で。または電話で直接、当日も受付します



◆ 8月15日 精霊送り 

・お盆に飾ったゴザ、笹竹、野菜の牛・馬などを持ち寄り、お焚きあげしてご先祖様の送り火とします

・受付は夕方6時30分から、7時よりお経始め

・境内東側駐車場にて 

※雨天は中止となります

◆次の行事は今年は中止とします

〇寺っ子

2020/06/17

本堂での寺院葬です
本堂での寺院葬です

■◆寺院葬、なんだかしっくりくるんです。

◆寺院葬を行いました

新型コロナが流行して不安な世情です。そんな中、先日檀家様からの要望で、お寺での葬儀を執り行いました。以前から「お寺での葬儀=寺院葬」が行えないか考えていたこともあり、喜んで引き受けさせてもらました。

寺院葬は、私の記憶ではもう25年ほど前に行ったのが最後。飾りつけや進行の仕方など、記憶を思い出し、会館での葬儀をアレンジして、JAあいち豊田さんのご協力を得て、なんとか準備することができました。  

コロナ対策もあり、当日本堂に入るのはご家族ご親族に限らせていただき、ご近所の方は本堂外にてのご焼香。参列の方や役僧さんはマスクをつけたままという変則的な形だったのですが、滞りなく葬儀を終えることができました。

◆なんだかしっくり来る

式場で導師をしていて感じたのは、「なんだかすごくしっくりしている」ということです。いつもは葬儀会社の会館で葬儀をするのですが、そこと違って、「お弔いをしている」という手応えのようなものがあったのです。自分でも不思議な感覚でした。

お寺には空調やバリアフリーのような整った設備はありません。映像や音楽による演出、流ちょうな司会、豪華な祭壇、そういった装置もないのです。

しかし、故人が慣れ親しんだお寺で、身近な家族や親せき、交流の合ったご近所のみなさん、親しく付き合った友人たち、それらの人々に囲まれて、ゆっくりお別れができること、それが手作り感ある葬儀であることと相まって、「お弔い」としての実感を生み出している、私にはそう感じられたのです。

◆葬儀も「便利・快適」に

近年、葬儀の便利・快適の流れはすごいものがあります。街のあちこちに葬儀場ができて、もちろん空調完備。料金の明確化やコストダウンを競っています。それに伴い家族葬、一日葬、火葬式、直葬、と様々な形が選択でき、お坊さんも頼めば派遣してくれます。本当に便利で楽になったと思います。

ただ「お弔い」の意味を考えたとき、亡くなった方の送り方としてどのようなやり方、場所がふさわしいのか、今一度立ち止まって考えてみたいのです。

◆「お弔い」にふさわしい場所とは?

お弔いというのは、去っていった方と残された方のお別れの儀式です。亡くなった方は、生きている私たちとは全く異なる別の世界に行ってしまわれます。昨日まで、声を聞き気持ちを交わしてきた方が、そこにはいません。私たちは亡くなられた方に接する時、交わしてきた言葉や表情、様々な出来事を思い出します。様々な感情や想いが湧き出してきます。うれしかったこと・楽しかったこと・悲しかったこと・怒れたこと‥。それは亡くなった方と残された私たちとの「対話」ではないでしょうか。

「鎮魂」という言葉があります。亡くなった方の魂を鎮める、ということです。葬儀をしていて思うのは、鎮魂とはこの亡くなった方と残された私たちの対話の時間を指しているのではないでしょうか。同じように仏壇の前で手を合わせるとき、私たちは亡くなった方々のことに思いを馳せ、対話をしていると思うのです。

◆お寺、いいよね

お寺の位牌堂には檀家の皆様のご先祖様が祀ってあります。毎日のお経=祈りも、亡くなった方々に捧げられています。考えてみれば、お寺はほど葬儀や法要にふさわしい場所はないのではないかとも感じます。

 葬儀や法要をお寺で行う、一つの選択肢として積極的に検討していただければと思います。

◆寺院葬どうやる?

〇葬儀ができた場合は、まずはお寺に連絡をください。

〇葬儀用品・車の手配など葬儀の打合せをJAあいち豊田に依頼します。つき合いのある葬儀社で寺院葬を引き受けていただければ、そちらでも結構です。

〇枕経に伺った時に、檀家さんや葬儀社と一緒に、式や手順の打ち合わせをします。

〇通夜、葬儀、初七日ともに本堂で執り行えます。

 

2020/06/17

■◆「ヨガ・坐禅の会」を6月から再開します

◇ ヨガ・坐禅の会を6月から再開します



・再開第1回目は6月8日(月)です。今まで通り午前10時より開始。ヨガの後、プチ座禅を行い11時に終了予定です。

・6月以降、毎月第2・第4月曜日に開催します。

・8月はお休みです。9月からまた再開の予定です。


・お近くに参加者の方がみえたら、再開を伝えていただけるようお願いします。

2020/05/27

■◆「ご詠歌講」は7月から再開します

□「ご詠歌講」を7月から再開します

・再開第1回目は7が7月2日(木)になります。

・夜7時30分より9時までの、1時間30分の予定です。

・今後も毎月第1・第3木曜日に開催します。

・例年通り、8月・9月はお休みになります。

・8月5日~14日の夜施食は行います。ご詠歌の方も行いますのでご参加ください。

・8月9日の大施食会は、今年はご詠歌を行いません。

2020/05/27

本堂での寺院葬です
本堂での寺院葬です

■◆寺院葬を行いました

◇4月 寺院葬を執り行いました

 4月20日、地元の檀家様のご葬儀を寺院葬にて執り行いました。私の記憶では、その前の寺院葬はもう25年ほど前のこと。会館葬が一般的になり、自宅葬や寺院葬はすたれてしまったのです。しかし、葬儀を業者さんに任せるようになって、寺院や僧侶は葬儀のわき役になってしまったように思います。そんな思いから、寺院葬の復活を考えていたのですが、今回、喪主さまの同意をいただき実現することができました。

 コロナ流行のために本堂には家族や親しい親族など、参拝の方を限らざるを得ませんでした。それでも大勢の地元の方が、故人との最後のお別れに弔問に来てくださり、本堂前で焼香してくださいました。故人が小さい時から慣れ親しんだお寺で、大勢の地元の方に見守られながら弔っていただく。私もお経を唱えながら、なんだかすごくしっくり来る感じがありました。これからも業者さんにも協力いただきながら、寺院葬を広めていきたいと考えています。葬儀について心配のある方は、ぜひ蔵圓寺にご相談いただきますようご案内申し上げます。

2020/04/23

■◆新型コロナウィルス流行に関する行事の中止について

◇「ご詠歌の集い」「ヨガ・坐禅の会」をしばらくの間、中止します。

・コロナウィルスの流行が収束するまでの当面の間、「ご詠歌の集い」「ヨガ・坐禅の会」を中止します。

・状況を見ながら再開をしますが、その間は自宅での練習をお願いします。

・再開の場合は、電話やこのサイトで連絡をします。





 

2020/04/20


■◆蔵圓寺ニュース

永代供養墓を本堂西側の墓地に

 前号でお伝えした永代供養墓ですが、総代会で造成の承認をいただきました。

ただ、当初予定した東駐車場の奥ではなく、総代さん方の意見もあり、次のように計画しました。

①本堂西側の墓地に造成

②移転していただかないといけないお墓があるので、現在相談中

③当寺の規模を考慮して小さめなものとする

④来年のお盆か秋彼岸には募集できることを目標に進めていく

他の檀家様で、ご意見ご要望のある方は住職までご相談ください。



東駐車場の石垣を補修します

  東駐車場の石垣が崩れ始めてしまい、すぐ下にある用水や隣接する加納さんの庭がピンチに。どうも石垣の上に植えた四季桜が育ち、根が石垣を押したのが原因らしい。仕方ないので、桜を伐採し石垣をコンクリートブロックで補強することになりました。



境内の杉を伐採しました

 境内にそびえていた杉たち。調べたところ、そのうちの1本の根元に洞(うろ)ができていました。倒壊の危険があるということ、また少し風が吹くと境内が杉の葉で汚れることから、業者に依頼して伐採してもらいました。



ヨガ・坐禅の会、1月はお休みです

好評いただき、毎回10名以上に参加いただいているヨガ・坐禅の会ですが、1月は寺の行事のために休会します。次は2月10日(月)より再開します。

2019/12/09


■◆年末・年始の行事予定

除夜の鐘・新年ご祈祷会

○日時 12月31日(火)

○除夜の鐘 午後11時50分ごろよりつき初め。

・どなたでも鐘をつけます。

・厄を落とし新たな年を迎えましょう。

○ご祈祷会 午前0時より1時くらいまで

・本堂で祈願成就、厄除けなどのご祈祷。

○ふるまい

・お汁粉・お神酒のふるまいがあります。

 

大般若会

○日時 令和2年1月4日(土)

・祈願成就、厄除けなどのご祈祷

 ○日程 9時     受付・ご詠歌開始

     9時30分  お経始め

    12時30分頃 終了予定

○お申し込み 

・特別祈祷 

・普通祈祷 

※厄年の方は厄除け厄払いのご祈祷をお受けください。特別祈祷となります。

※厄年は”数え年”で数えます。

 男性は42歳(昭和54年生まれ)、女性は33歳(昭和63年生まれ)の方が大厄です。

※「お守り」の販売も行います。

※遠方や都合でお参りができない方は、郵送又は電話で申し込みをしてください。祈祷したお札等を郵送させていただきます。

 

節分豆まき

○日時 令和2年2月3日(日)

○お経始め 午後6時30分より

・厄除け・祈願成就のご祈祷 

・厄除けのご祈祷もお受けしています。電話でお申し込み下さい。

〇ゲーム・豆まき 7時15分頃

〇ふるまい 7時30分頃

・おでん・お神酒をふるまいます

2019/12/09


■◆お墓についてのあれこれ

お墓についてのあれこれ。

◇京都・清水寺の怖い話

京都で有名な清水寺。ふつうは五条坂を上っていくのですが、大通りから坂への入り口のすぐ右に、あまり人通りのないもう1本の道が清水の方へ伸びています。

この坂を上っていくと両側にはおびただしい数のお墓が建っています。人通りもあまりなくてシンとした雰囲気。清水寺も含めてこの一帯は鳥辺野(とりべの)と呼ばれる地なのです。

奈良・平安時代、飢饉や疫病が流行すると大勢の人々が亡くなりました。しかし、火葬してお墓を造れるのは貴族くらいのもの。庶民は風葬や鳥葬。遺体を埋葬せず野ざらしにしていたのです。清水寺の舞台が高いのは、そこから遺体を投げ入れるためとも、あまりに匂いがひどいためとも…。京都には、化野(あだしの)・蓮台地とこの鳥辺野の三大風葬地があったそうです。

ただ、これは都など土地の限られた都市部のこと。地方では、昔から変わらず土葬したり洞穴に埋葬したりするのが普通だったようです。

◇お墓はいつから?

 鎌倉時代になり武士の世の中になると、有力な武士は貴族に習ってお墓を造るようになります(五輪塔など)。また庶民に広まった鎌倉仏教の影響もあり、この頃には土葬が一般的になります。棺に遺体や遺骨を収めて埋葬するようになるのです。しかし埋葬した所に墓石を置いたりすることはありませんでした。

江戸時代になると、死装束を遺体に着せて棺に収め、土葬した上に土饅頭などをつくるようになります。裕福な庶民は、その上に板塔婆を立てたり墓石を建てたりするようになります。これがお墓の始まりです。ですからこの頃のお墓はほとんどが個人墓です。

明治になると土地の余裕のない都市部から火葬が広まり、土葬と半々くらいになります。それに伴って「〇〇家之墓」と書かれたカロート(遺骨を収める場所)を持った家族墓が一般的になっていきました。藤岡では30年ほど前まで土葬が残っていました。だから、今のような先祖代々のお墓の形が一般的になったのは、実はせいぜい戦後からなのです。

◇墓じまい、樹木葬、散骨‥

 ところが、核家族や独り住まいが増え、子どもたちが遠方で暮らすようになった現代の家族事情。それによってお墓を取り巻く様子も大きく変わってきました。

 「遠くでなかなかお参りに行けない」「後を継ぐ子供もいないから誰もお墓の面倒は見られない」「子供にはお墓のことで負担をかけたくない」‥などの理由で墓じまいやお墓の移転をする方が増えてきたのです。また、家が絶えてしまい誰も世話をすることのない無縁墓も多くなっています。それに伴って、亡くなった方を弔うやり方も変化しています。お寺や墓苑の永代供養墓が増えてきたのも、そのような事情からです。その他にも、樹木葬、合同墓、果ては散骨など、その選択肢もすごく増えています。それだけに、どのような弔い方、どういったお墓の形を選んだらいいのか迷ってしまう時代だともいえます。

◇故人をしのび、手を合わせることは変わらない

 お墓の歴史をみても、その時々の家族の形や考え方、また経済状況によってお墓もその形を変えてきました。これだけ人々の生き方や暮らし方が多様化してきた現代、お墓も様々な形があっていいのだと思います。子々孫々お墓をお祀りできる方はそれが一番いいのだし、お子さんのみえない方はお寺がずっと弔ってくれる永代供養墓がいいのではないでしょうか。

  最も大切なのは、残された家族や縁者が、亡き人を偲んで手を合わせ、思い出や人柄を語ってあげることだと思うのです。その真剣な思いこそが本当の弔いになるのだと思います。

迷われたら、まずはお寺に気軽に相談してください。費用のことや業者の紹介も含めてご相談に応じさせていただ

2019/12/09

■◆梅花流の講習・検定の案内です

〇梅花流級別講習会が開かれます

 <日時>令和元年11月1日(金) 午前9時受付 9時30分開講予定

 <会場>香積院 名古屋市昭和区名山町115 

 <交通>豊田新線 いりなか駅下車 徒歩10分程度

 <会費>無料です

 <申し込み>蔵圓寺まで 電話0565(76)1856

 <概要>・昼食をはさんでほぼ一日の講習です

     ・お弁当を持参ください。

     ・必要なもの、服装は蔵圓寺へお問い合わせください。



〇蔵圓寺梅香講のご案内

 蔵圓寺ではご詠歌を始めてみたい方、興味を持たれた方を対象に、随時講員を募集しています。

 <日時>毎月第1・第3木曜日 午後7時30分より1時間程度

     12月~2月・5月・8月・9月はお休みになります。

 <会場>蔵圓寺本堂

 <会費>無料です

 <申し込み>蔵圓寺まで まずは電話で問い合わせください

2019/10/04

ご先祖やすべての霊を弔います
ご先祖やすべての霊を弔います

■◆今年前半の行事予定です

○毎月17日 観音講

・蔵圓寺のご本尊、観音様の祈祷会です。

・午後3時から20分ほど

・祈願成就、厄除けなど願い事がある方はぜひ

・お経の後は、お茶でまったり 



○毎月第2・4月曜 ヨガ・坐禅の会

・午前10時より1時間程度

・無料・どなたでも・事前申し込み不要



○7月14(日)・15日(月) 瀬戸お盆

・瀬戸地区の棚経を回ります

・訪問時間は、はがきで連絡差し上げます



○7月29(月)・30日(火) 寺っ子

・小中学生対象です 定員12名程度

・1泊2日で、そうじ・坐禅体験、リアル肝試し

・申し込み、問い合わせは電話で



○8月5日~8月14日 夜施食

・毎夜7時30分より御詠歌。8時より先祖供養

・新亡(昨年のお盆より新しく亡くなった方)のある家はぜひお参りください。

・法話を入れて8時30分ごろには終了予定。

・9日は大施食でお休み。



○8月9日(金) 大施食会

・朝9時にお経始め、受付は8時30分から

・ご先祖の供養です。新亡のある家はぜひお参りください。

・遠方でお参りが難しい方は、電話・郵便で申し込んで下さい。お塔婆などは郵送で送ります。

・12時30分頃には終了。

・おとき(昼食)が出ます。久しぶりに見る方も。よもやま話や積もる話をしませんか。



○8月15日(木) 水子供養

・午後3時にお経始め、受付は2時から。

・申込みは8月9日の大施食会か電話で直接。



○8月15日(木) 精霊送り

 ・夜7時より。受付はありません。

 ・お盆のお飾り、古くなった塔婆、お札など、御魂抜きをしてお焚き上げします。

 ・雨天の場合は中止となります。天気があやしい場合は、問い合わせてください。

2019/07/01

開かれたお寺へ
開かれたお寺へ

■◆墓じまい、家族葬、寺院消滅!?◆

◇「死」の急激な変化

近頃、蔵圓寺にも様々な変化が押し寄せています。

「お葬式は家族葬で簡素に」

 お葬式に親族や近所の方を呼ばずに、家族とごく近しい親せきだけで葬儀を済ませたい、そういう連絡を受けることが増えてきました。また、曹洞宗の葬式には鼓鈸(くはつ)といって鳴り物が入り、最低3人の役僧(手伝いの僧)が必要なのですが、「和尚さん1人でお願いします。」などの依頼が来ることも。近所で聞いた話では、葬儀をせずに火葬だけで済ましてしまうケースさえありました。

「お墓を移したい、やめたい」

子どもが都会へ出て行ってしまってお墓参りも大変。又は女の子しかいない、独身で子どもがいない。自分が亡くなったらもうお墓を守ってくれる人もいない。そんな理由で、先祖代々のお墓を移したり、又は墓じまいを依頼されたりすることも増えています。大きくて豪華なお墓はいらないから、永代供養墓・樹木葬・納骨堂でいい。さすがに散骨という話はまだないが・・。

「葬儀のカタログ化」そして「お坊さん便」

今の葬儀はほぼ100%、葬儀屋さんを通して行われます。ネットで調べれば、「葬儀セットプラン」「格安葬儀」「地域最安値」などの文字が踊っています。現代は競争社会で、葬儀・法事に企業が参入し「お得・便利」を競い合っています。ネットで「お坊さん」を定額で派遣するサービスも始まっています(これについてはまた後日)。檀家でなくとも、葬儀・法事を割安で受けられる、そんな「サービス」が始まっています。



◇「家」制度の終わり

「核家族・個人」の時代へ

そういえばご近所を見ても、祖父母から孫まで一緒に暮らす三世代の家というのは今や希少価値。お年寄りだけで暮らしている家や、一人住まいの家も少なくありません。

就職によって子どもが都市部へ流出したり、独身で暮らす人が増えたりすることで、次世代の継承者が身近にいない家が普通になってきています。職業・居住の自由は当たり前だし、結婚や子育ても個人の考えに左右されるのが現代です。昔からの「〇〇家」という制度が急速に衰え、それによって「先祖代々の家や墓を守らねば」という意識も薄れてきていると感じます。

それと同時に、葬儀や法事、お墓、さらにはお寺に対する意識も大きく変化してきているのです。



◇「お寺」はどうすれば?!

お寺本来の姿とは

 このような現状を批判したり愚痴を言ったりするお寺さんもみえます。

 でも檀家の仕組も元はといえば江戸時代からのもの。それ以前は、お寺が布教活動に熱心に取り組み、信者を増やそうと努力をするのが当たり前でした。もともとお寺はお坊さんたちが修行する場、学んだ仏教を人々に伝え、心の安らぎと喜びを与える場でした。葬儀や法事をするだけの場ではなかったんです。

 時代の流れの中で、お寺も変わっていかねば生き残れません。もちろん以前からの檀家の方は大切です。お寺を支え、お墓を維持してくださるのはやはり檀家のみなさんです。ただ、檀家でない方、檀家を続けられない方、家を存続できない方、社会で孤立している方、それらの方々に、生きる指針となる仏様の教えを伝え広めること、生きる意味を伝え死後の不安を取り除くこと、それがこれからのお寺の大切な役割になると考えます。

これからの蔵圓寺

 いやあ、仏様の教えって面白いんですよ。「面白いとは不謹慎な」と怒られるかもしれないけど、本当に面白いです。自分自身、仏様の教えでかなり変わったと実感するんです。それをいろんな機会に皆さんにお話をしていきたと思います。

 もう一つは、永代供養墓を作ります。お金をかけずそこそこの規模ですが、このお寺が続く限り亡くなった方のお弔いを続け冥福を祈って参ります。死後をみとってくれる人、お墓を守ってくれる人がいない、そんな不安を少しでも解消したいとの思いからです。

 お墓のこと、葬儀・法事のこと、様々な悩み、まずはお寺に相談をしてみてください。

 

 

 

2019/07/01

ご詠歌大会にて
ご詠歌大会にて

■ヨガ・坐禅の会、ご詠歌練習会が始まります

◇ヨガ・坐禅の会

 ・2月11日(月)より再開します。毎月第2・4月曜日 朝10時より。

 ・30分~40分程度ヨガを行い、20分程度法話と坐禅です。

 ・檀家でなくとも、遠方の方でも、どなたでも参加いただけます。

 ・動きやすい服装で、ヨガマットがあれば持参ください。

 ・会費は無料です。

◇ご詠歌練習会(2期生)

 ・3月7日(木)より再開します。毎月第1・3木曜日 夜7時30分より。

 ・1時間くらいご詠歌の練習を行います。その後、茶話会で楽しくおしゃべり。

 ・ご詠歌に興味のある方は、道具等が必要になりますのでまず電話でご連絡ください。

 

2019/02/08


■2018冬の蔵圓寺ニュース

磬子・礼盤のご披露をしました

  京都の仏具屋さんにお願いしていた磬子(けいす=本堂で使う大きな鐘)と、折平のケン工房さんにお願いしていた礼盤(導師の座る高座)ができあがってきたので、12月吉日に、ご寄付いただいた方に集まってもらいご披露することができました。すでに朝のお勤めや法事に活躍しています。鐘の響きの余韻がとても長く素晴らしいです。礼盤や鐘・木魚の台も欅でできた重厚な作りです。末永く大切に使わせていただきます。ありがとうございました。

◇ヨガ・座禅の会、どなたでも歓迎します

 5月から始めたヨガ・坐禅の会が好評です。毎回12名ほどの参加者を集めて、本堂で体をほぐしたり心静かに坐ったりしています。

ところが「檀家でないので参加しにくい」という声をお聞きしました。そんなことはありません。どなたでも歓迎します。

 申し込み等は必要ありませんので、思い立った時に気軽に参加してみてください。

○日 時 

・毎月、第2・第4月曜日の午前10時より開催 

(8月お盆で、1月は寒いのでお休みです)

 ・ヨガ、法話、座禅で1時間程度です。

〇場 所

・蔵圓寺本堂が会場です。

・車は東駐車場に停めて下さい。

2018/12/14


■冬の行事予定

12月31日・1月1日 除夜の鐘・新年ご祈祷会

○日時 12月31日(月)

○除夜の鐘 午後11時45分ごろよりつき初め。

・どなたでも鐘をつけます。

・厄を落とし新たな年を迎えましょう。

○御祈祷会 午前0時より1時くらいまで

・本堂にて、祈祷を行います。

・一人ひとりの厄を祓い、皆様の願いが成就するよう祈祷します。

○ふるまい

・お汁粉・お神酒のふるまいがあります。

 

1月4日  大般若会

○日時 平成31年1月4日(金)

○日程 8時15分頃 受付を始めます

9時     ご詠歌開始

    9時30分  お経始め

12時30分頃 終了予定

※厄年の方は厄除け厄払いのご祈祷をお受けください。特別祈祷となります。

※厄年は”数え年”で数えます。

 男性は42歳(昭和53年生まれ)、女性は33歳(昭和62年生まれ)の方が大厄になります。



2月3日  節分豆まき

○日時 平成31年2月3日(日)

○お経始め 午後7時より

・厄除け・祈願成就のご祈祷を行います 

・厄除けのご祈祷もお受けしています。電話でお申し込み下さい。

〇ゲーム・豆まき 7時15分頃

〇ふるまい 7時30分頃

・おでん・お神酒をふるまいます

 お参りで気持ちに区切りをつけ、新たな気持ちで新年をスタートするのは大切なことです。どの行事も檀家さんでなくても参加できますし、歓迎します。ご家族お友達で誘い合って、またはお一人でも結構です。気軽にお参りください。

2018/12/14


■おばちゃんに学ぶ仏さまの教え

◇おばちゃん井戸端会議

 先日、ご詠歌の講習会に名古屋へ行ってきました。ところが会場の参加者はおばちゃんばかり。ご詠歌のランクでグループ分けしたのですが、男性は私一人。

お昼休憩の時、最初は僧侶の私にみなさん遠慮していたのですが、私も雑談は大好き。「お寺あるある」をしゃべっている内に、みなさん気を許したのか家庭の内情などもペラペラ話してくださいます。

 「講習会に出てくるのも一苦労なのよ。『今日はどこへ行くんだ。いつ頃帰ってくるんだ。』って主人がうるさいのよ。」「うちも『俺の昼飯はどうなってんだ』とか言うもんだから、いつもおかずを作って冷蔵庫に入れて来るのよ。」「この前なんか一緒に旅行に行ったら、旦那が新しいジャケット着ていったんだけど、『なんでポケットに手が入らないか分かるか?しつけ糸がとってないんだ。』とか文句言うのよ。私が気が付いて取れってことなの。取ってくれって一言、言やあいいじゃないのよねえ。」「うちもそう。だから旦那と一緒にどこかに行くのは鬱陶しいのよ。」

「あのお~、私も一応旦那なんですけど~」と言うと、みんなゲラゲラ笑ってこの話題は終わりました。

◇男に強い「上か下か」

 だけども、話題でケチョンケチョンにされた「旦那さん」は以前の私そのものでした。

「男は外で働いて疲れて帰ってくるんだから、嫁は気をつかえよ。」「旦那は家族を支える家長。嫁は旦那を支える縁の下の力持ち。嫁は旦那を立てなくちゃ。」男女平等と頭では分かっていても、心の底ではそんな意識が横たわっていたのです。だから、お庫裡(お寺の嫁さん)がどこかへ出かけたり、忙しくて食事が間に合わせだったりすると、超不機嫌になっていたのです。

 でもこれって、<男は外で働き女は家庭を守り支えるべきだ>という固定概念に縛られていたんですよ。たとえ本人が意識していなかったとしても。

どちらかというと男性の方がこういう<固定概念=枠組み>が強いですね。例えば、会社における上司と部下とか、年上か年下とか、先輩か後輩とか、男か女かとか・・。日本の社会そのものがこのような立場の上下の枠組みが強固にあって、私たちもこの枠組みに沿って物事を判断していることが多いのではないでしょうか。

 しかし、実はこの枠組みが私たちの悩みや苦しみのタネになっている、仏教ではそう考えるのです。

 すこし前に「バカの壁」という本がベストセラーになりました。普段、私たちは「損か得か」「敵か味方か」などの<枠組み=価値基準>で物事を判断しています。この枠組みは誰にもあるのですが、この枠組みが強ければ強いほど「頭の固い人」となり、自分への執着が生まれる、というのです。

「目下は年上にあいさつをするもんだ」とか、「子供は親を大切にするのが当たり前だ」とか、そんな枠組みが強すぎると、それとは異なる枠組みで生きている周りの者が許せなくなったり、人間関係がギクシャクしたりすることになります。このような<枠組みへのこだわり=執着>を煩悩というのです。

◇枠組みはずして楽に生きる

 まずは自分の持っている「~べきだ」という枠組みを疑ってみること、そしてその枠組みを外していくことで、周りの者ともっと自由な関係を築くこと。それにより、「こだわらない」自由な生き方ができるようになる、というのが仏教の教えなのです。

仏教では、生活を整える「戒」⇒それによって身心を整える「定」⇒ものごとを客観的に捉える「智慧」、このサイクルによって自由でより良い人生を送ることを目指しています。

 奥さんがどこかへ出かけても不機嫌にならない、昼飯は外食とかコンビニ弁当でも構わないじゃないか、男の料理もいいかも、と発想を転換する。こうして欲しいと思うことは口に出して依頼する。やってもらったら「ありがとう」と感謝する。間違ったりミスったりしたら「ごめん」と素直に謝る。これだけでもずっと人間関係が楽になりますよ。私、体験者だから間違いないです。

 

2018/12/14

本堂でのヨガ
本堂でのヨガ

■「ヨガ・坐禅の会」好評です

 5月から始めたヨガ・坐禅の会が好評です。毎回12~15名ほどの参加者を集めて、本堂で体をほぐしたり心静かに坐ったりしています。

参加されたみなさん、いつもバランス系のポーズに苦労する住職を見て笑いをこらえるのに苦労しているようです。

 申し込み等は必要ありませんので、思い立った時に気軽に参加してみてください。

○日時 毎月、原則第2・第4月曜日の午前10時より開催

〇お休み 8月はお盆で、1月は本堂が寒いのでお休みです

〇申込 申込は必要ありません。当日、直接お越しください。

〇持ち物 (あれば)ヨガマット、 運動中の飲み物

〇服装 動きやすい服装で

2018/07/09

本堂でのリアル怪談
本堂でのリアル怪談

■夏の行事案内です

❖ 寺っ子 (ちびっこお寺体験合宿) 

今年は「収穫体験」が目玉!「修行」も多めに。

○期日 7月30日(月)・31日(火)

1 参加条件

○一般参加・小学校3年~6年

・定員 15名程度

○ボランティア指導者

・中学生以上(大人も歓迎です)

○檀家以外の参加も歓迎します。

2 日 程 (まだ予定で変更あります)

















1日目 7月30日(月)
13:00

13:30

15:00

18:00

19:30

22:00
本堂に集合・自己紹介・説明

座禅会・お話・休憩

畑で野菜の収穫・晩ごはんづくり

晩ごはん・片づけ・シャワー

夜座禅・花火・怪談・肝試し

就寝
2日目 7月31日(月)
 5:30

 7:00

 8:00

9:30

11:30
起床・ラジオ体操・お経・座禅

朝ごはん・片づけ

そうじ修行

勉強会・外遊び

解散

3 参加費

・お尋ねください

4 申し込み

・電話で直接申し込んでください。

※0565(76)1856

※申込期限 7月22日(日)まで

※キャンセルはできるだけ早めにお願いします。



❖ 8月9日 大施食会 

・受付は8時30分から、朝9時にお経始め

・先祖供養。新亡のある家はぜひお参りください

・12時30分頃には終了



❖ 8月5日~8月14日 夜施食会 

・毎夜7時30分より御詠歌。8時より先祖供養

・初盆(昨年のお盆以降に亡くなった方)のある家はぜひお参りください

・法話を入れて8時30分ごろには終了予定

・9日(大施食の日)はお休み



❖ 8月15日 水子供養 

 ・受付は2時から、2時半から御詠歌、午後3時にお経始め

・申込みは8月9日の大施食会の受付で。または電話で直接、当日も受付します



❖ 8月15日 精霊送り 

・お盆に飾ったゴザ、笹竹、野菜の牛・馬などを持ち寄り、お焚きあげしてご先祖様の送り火とします

・受付は夕方6時30分から、7時よりお経始め

・境内東側駐車場にて 

・雨天中止です

2018/07/09

映画「万引き家族」
映画「万引き家族」

■虐待する親は極悪人か?

〇 胸を突く反省文

「和尚さん、最近の親はおかしいですよ。」先日の法事で、ある檀家さんがこう言われた。

それは東京で起きた児童虐待死のことだ。殺された船戸結愛(ゆあ)ちゃんがひらがなで書いた反省文「じぶんからきょうよりか、もっともっとあしたはできるようにするから、もうおねがいゆるしてゆるしてください」を読むと、悲しみとも怒りともつかない感情が湧いてくる。両親は娘をモデルにしようと食事を極端に制限し、しつけと称して早朝からひらがなの練習をさせ体罰も加えていた。クリスマスの夜、家の外で震える結愛ちゃんに、見かねた近所の住人が声をかけたこともある。親は彼女を理想の子どもに育てようとしたのだろうか?

〇 犯罪でつながった家族

その時、思い浮かべたのは先日見に行った映画「万引き家族」。

映画の冒頭、万引きから引き上げてきた父子は、ベランダで震える女の子を見つけ「可哀そうじゃねえか」と「拾って」くる。この「家族」は古びた狭い家に暮らしているのだが、部屋にはモノがあふれ不潔を極めている。そんな所に、祖母、夫婦、妹、子ども2人の6人が身を寄せ合って暮らすのだが、実は彼らに血のつながりはない。パートや日雇い労働では生活が賄えないため、万引き、たかり、車上狙い、JKビジネスと、セコい犯罪に手を染めている。彼ら(特にリリー・フランキーの演ずる父)は見ているこちらがイライラするほど、社会性がなく、だらしなく、ずるく、弱い。

〇 いるだけでいいんだよ

でも、この様々な事情で寄せ集まったニセ家族は妙に居心地がいい。お金を儲けて立派にならなくても、社会の為に役に立たなくても、そこに一緒に「いるだけで」家族に受け入れられている。温もりさえ感じてしまう。なんだか落語に出てくる、長屋の人情話みたいに。

私たちは何かの目的や役割を果たすために毎日がんばって生きている。だがそれ以上に、そこにいるだけで愛され受け入れられること、それが家族というものなのだろう。いや、「ご近所」とか「お隣さん」といったものも、元々はそういうつながりだったのだろう。

〇 ただ抱きしめて

結愛ちゃんの反省文は、「お母さん私を愛して、もっと私を抱きしめて」と叫んでいるように思える。美人でなくても賢くなくても、ただいるだけでいいから抱きしめてほしい。そういう呻きに聞こえる。親の勝手な子ども像、理想像を暴力的に押し付けられて、彼女は衰弱して死んだ。いや殺された。

2016年度に児童相談所が対応した虐待件数は12万件を超え過去最高だった。厚労省によると毎年80人前後の子どもが虐待で亡くなっている。いや、これも氷山の一角に過ぎないそうだ。

今の世の中、金持ち~貧乏人、成績がいい子~悪い子、能力があるやつ~ないやつ。何かそういう物差しで人を評価し、「出来の悪い奴」は排除するような雰囲気が家庭や社会にあふれてないだろうか。

我が子を虐待する親たちも、そんな社会の価値観に洗脳されているように思える。我が子でさえ選別し格付けし、見栄えをよくせずにはいられない。

〇 いいも悪いもあるがまま

人なんてドス黒かったり弱かったりズルかったりする部分が誰にでもある。それも含めて丸ごと引き受けるのが「家族」だと思う。仏教の一番の基本は「如実知見」といって、いいことも悪いことも全てを、あるがままに見つめて認めること。人を物差しで測るのではなく、一人の人としてその尊厳を認め、ありのままを受け入れる。それを肝に銘ずるなら、虐待とかいじめなんて起こりようがないのでは?

映画の最後、ある事件をきっかけに万引き家族はバラバラになっていく。彼らがその後どうなったのか、思わずにはいられなかった。

 

2018/07/09


■「坐禅」のようなもの始めます

▲ 坐禅は痛い?

 わが蔵圓寺は曹洞宗。本山は永平寺と総持寺。そう、「坐禅」で有名、厳しさで有名なところです。私も覚王山の日泰寺で修行させてもらいましたが、実は坐禅にはあまりいい思い出がない。

 長時間座っていると背中も足も痛い!どうしても姿勢が崩れてくる。すると肩にピタッと警策(きょうさく=木の棒のようなもの)が当たる。ビシッと叩かれる。痛い!もう悟りどころではない。心の中で「まだかまだか」と坐禅の時間が終わるのを待ち焦がれるだけ。ひたすら我慢しかない。そんな坐禅をなぜまたやるのか。

□ 坐禅は「安楽の法門」

 曹洞宗を開かれた道元さまは、「お釈迦さまは菩提樹の下に坐って悟りを開かれた」「坐禅は修行そのもの」「坐禅こそ、体も心も安楽になる方法」と言われています。じゃあ、道場で痛みに耐えて座っていたあの坐禅は何だったのだろう?本当の坐禅はもっと違うものなのだろうか?

▽ 身を整え心を整える

 道元さまはまた「身心一如=体と心は不可分の物である」「調身・調息・調心=身を整えることで息が整い、心が整う」とも言われています。

正しく坐禅をすることで、身も心も安楽=安らかになり、仏の道に入ることができるというのです。「身心を整えること=坐禅が仏教の中心的なテーマだとするなら、正しい坐禅を追求することは寺にとってすごく大切なことじゃないんだろうか」そう考えると、まずは試してみたくなったのです。

 でもそんなすごいテーマをみなさんに指導できるほどの力は自分にはありません。ですので、今回から始めるのは「坐禅のようなもの」だと思ってください。やりながら試しながら意見交換しながら、「身心安楽の法」である坐禅を追求していきたいと思っています。

◇ まずは身体を整えてみたい

  合わせて、身体を楽にする一つの手掛かりとして「ヨガ」と「筋トレ」も取り入れてみます。

どれも専門家ではないので手探りでの取り組みですが、多分この3つはつながっていると思うのです。まずはどこからでもいいので始めてみませんか。

2018/04/27


■【長女の結婚式を仏前で行いました】

 去る3月10日、長女の結婚式を蔵圓寺本堂にて仏式で執り行いました。総勢70名ほどの親類・友人にご出席いただき、ご近所の皆さんにも白無垢姿を見ていただき、手作りの温かさを感じる式となりました。仏式結婚式は、命を伝え頂いたご先祖様に感謝し報告するという意味があります。縁があって結婚式を挙げたい、という方は仏式も検討してみませんか。

 蔵圓寺では檀家様に限らず式を受け付けています。費用もかなり抑えることができます。気軽にお問い合わせください。

2018/04/27

■ヨガ・坐禅の会 始めます

○日時 毎月、原則第2・第4月曜日の

 午前10時より(8・1月は休み)

※第1回は5月14日(月)午前10時より

○日 程

・10時より    

 簡単な筋トレ・ヨガ30分ほど

・10時30分頃より

 坐禅15~20分・法話5~10分

・11時頃より 茶話会を適当に

 ※茶話会は参加者で雑談を楽しむ会です。

〇参 加

・檀家でなくともどなたでも参加自由です。年齢・性別問いません。

・どこから参加しても帰っても自由です。

・事前申し込みは必要ありません。当日本堂へ直接お越しください。

〇服装・持ち物

・動きやすい服装

・ヨガマットをお持ちの方は持参ください。

〇参加費

・茶話会参加者のみ、お茶・菓子代として

100円/人お願いします。

2018/04/27


■◇心と身体を整える④ ~歩く~

今回は「歩く」です。

 仏教では「修行」の中に歩く行があります。有名なのでは「千日回峰行」。また、お経を唱えながらお堂の中をグルグル回る「行道」というのもあります。近頃はやりの「巡礼・お遍路」も歩くのが基本ですね。

 人間は頭で考えたり思ったりする「観念」がとかく暴走しやすいと言われています。「歩く」のは、体を使う行為によって、それら「思い」の暴走を修正し、心と体のバランスを回復する働きがあるそうです。

 じゃあただの散歩と歩く行は何が違うのでしょうか。

1 ヘソで歩く

一番の基本は「ヘソで歩く」ことです。お腹に三角形をイメージします。おヘソが頂点で、背骨を底辺とする三角形です。歩くときは、頂点のおヘソに引っ張られるイメージで歩きます。普段、私たちが意識しないで歩くと、前かがみになったり腰が落ちた姿勢になったりしやすいのです。あごを引いて背筋を伸ばして歩きます。

2 サッサと歩く

「耳で風を切って歩く」。禅僧が歩くときに使うイメージです。といっても早歩きをするということではありません。ヘソで歩くイメージと合わせて、意識を集中して歩くという感じです。

3 体の中軸を意識する

 ここが一番難しいのですが、仏教の歩き方が普通の歩き方と違うのは「和服を着た」歩き方ということです。衣を着ると洋服のようには歩けません。まず小股で裾をさばくようにして歩きます。体の軸を意識して体をあまりひねらず、同一線上に足が出るように歩くのです。

欧米人は膝を伸ばして大股で歩きます。彼らは骨盤が立っているので、こういう歩き方になるのです。対してアジア人は骨盤が後傾しているので、膝を曲げて腰の低い姿勢で歩きます。無理に膝を伸ばして歩くと踵からの着地になり、衝撃で膝や腰を痛めるのです。あまり大股にならず足裏全体で着地するようにして、体軸がぶれないように歩きます。

4 プチ巡礼はいかが 

ただの散歩を「行」とするのにプチ巡礼はいかがでしょう。ご近所のお寺や神社、道端の石仏、御朱印集めなんかをテーマに歩いて回ってみるのです。もし座禅会や〇〇講のような催し物があれば、それを目当てに参加するのもいいですね。

仏教では「身心一如(しんしんいちにょ)」といいます。体と精神を分けることはできない。体を健やかにすることと心を安らかにすることはどちらが欠けてもできない、という立場です。

巡礼やお遍路は、身心一如を実現する行そのものだということなのです。

2017/12/20


■【冬の行事案内】

12月31日 除夜の鐘・新年ご祈祷会

○日時 12月31日(日)

○除夜の鐘 午後11時45分ごろよりつき初め

・どなたでも鐘をつけます。

・厄を落とし新たな年を迎えましょう。

○御祈祷会 午前0時より1時くらいまで

・本堂にて、祈祷を行います。

・一人ひとりの厄を祓い、皆様の願いが成就するよう祈祷します。

○ふるまい

・お汁粉・お神酒のふるまいがあります。

 

1月4日  大般若会

○日時 平成30年1月4日(木)

○日程 8時15分頃 受付を始めます

9時     ご詠歌開始

9時30分  お経始め

10時30分頃 休憩

12時30分頃 終了予定

(お札、記念品)

※厄年の方は厄除け厄払いのご祈祷をお受けください。特別祈祷となります。

※厄年は”数え年”で数えます。

 男性は42歳(昭和52年生まれ)、女性は33歳(昭和61年生まれ)の方が大厄になります。

 

2月3日  節分豆まき

○日時 平成29年2月3日(土)

○お経始め 午後7時 

・厄除け・祈願成就のご祈祷を行います 

・厄除けのご祈祷もお受けしています。

〇ゲーム・豆まき 7時30分頃

〇ふるまい 7時45分頃

・おでん・お神酒をふるまいます

2017/12/19


■お正月こそ「目に見えない霊的なもの」への敬意を

 お正月は初詣に行かれますか?できたら身近な神社、お寺にお参りしませんか。最も身近なのは家にある仏壇や神棚です。仏壇はその家のご先祖様、神棚はその家の守り神です。

 家や家族を守ってくださるそれらの「目に見えない霊的なもの」に手を合わせ敬意を表すこと、一年の無事と幸せを祈ること。お正月は、普段の忙しい生活から離れ、それら目に見えない超越的なものに触れる絶好の機会であると思うのです。

 お寺や神社の境内に一歩立ち入ると、独特の空気が流れているのを感じ、背筋が自然と伸びます。私たちの先祖はそれら霊的なものをお祀りし、何百年にも渡って祈りを捧げてきました。その空間が私たちの身体を整え、心を引き締めてくれているのではないでしょうか。

 長年の教員生活で分かったことの一つは「場が人を作る」ということです。乱雑で不潔な空間は人の心を腐らせます。逆に、清潔に整えられ精神的な中心のある場は心を落ち着けます。私たちの生活の中にも、それら「霊的な中心」がある意味は小さくないと思うのです。

 まずは家の仏壇・神棚に、そして地元のお寺や神社にお参りして手を合わせていただきたい。

 皆様の新たな一年が幸せ多いものとなるよう、祈っております。

2017/12/19


■般若箱で和風を演出

 古くなった般若箱を檀家の皆様にお分けしたところ、全て引き取っていただきました。あるご家庭でディスプレイした所を見せてもらったら「カッコいい!」。というわけで、お寺の床の間にも置いてみました。庫裏1階の奥座敷です。寺にお見えになったときはぜひ覗いてみてください。

2017/12/18

写経の書式例
写経の書式例

■心と体を整えよう ~写経~

 今回は写経、写仏です。よく「私は字が下手だから」と言われる方もみえますが、実は私も字が下手で、未だにお塔婆などは先代に書いてもらっています(ただいま鋭意練習中)。でも筆で字を書くことはすごい快感ですよ。うまい下手の評価さえなければ、書いたり描いたりすることは本来とても楽しいことだと思います。

 法華経には「子供が指で描いたって、すばらしいことなのだ」と述べられています。無心でただ“書く”“描く”ことで、お経の字や仏様のお姿と自分が共鳴して、自身の心を調える働きがあるんじゃないでしょうか。ましてや仏様の説かれたお経を書き写すことは、仏様の教えの心と通い合うことで、いわば修行そのものなんです。まずは筆を取って始めてみましょう。



1 道 具

まずはお子さんやご自分の学校時代の書道の道具で十分です。それでは満足できなくなったら購入すればいいのです。また、筆ペンや鉛筆、ボールペンでも結構です。まずは「やってみなはれ」の精神です。

 手本は経典または写経用台紙を使います。写経用紙と合わせて必要な方は蔵圓寺に問い合わせください。また、「曹洞禅ネット」やAmazonでも取り寄せできますし、ネットでコピーすることもできます。



2 写経する

  • 正座をして姿勢を整えます。椅子なら浅く腰掛け腰骨を立てます。

  • お手本を下に敷いて上に薄い用紙を置いてなぞり書きします。または、お手本を横に置いて用紙に書き写してもいいです。用紙も罫線があるなしなど様々なので自分に合ったものを使ってください。

  • 表題から書き始めます。下手でもいいのでまずはていねいに書きましょう。もし字を間違えたら、右横に点(、)を打ち、同じ行の右余白に正しい字を書きます。脱字の場合も同じく点を打ち、行の末尾にその字を書き加えます。

  • 願い事があればこれを入れます。頭に「為」と書き、個人の名前や戒名を入れて末尾に「菩提」と入れる、または願い事の最後に「祈願」と入れる、などです。


例:為〇〇菩提供養、為交通安全祈願 など


  • 日付は本文から少しあけ、始めの一字分下げて書きます。

  • 最後に氏名を記し、末尾に「敬書」「謹写」などと印します。 

  • 筆と硯を使った場合は、墨を新聞紙などでふき取ってから片付けます。


3 書いた写経は

 写経の作品はお寺へ納めてください。直接お持ちいただくか郵送していただければ、毎月17日の観音講でご祈祷して奉納します。なお、写仏も基本的には同じように行ってください

<ヒント> 

写経の前に周りをそうじして片付け、線香などを立てるとぐっとその雰囲気になります。

また、写経の前や後に、書く対象のお経を唱えるのも心がこもっていいですね。

2017/11/13


■「蔵圓寺檀徒の手引き」を活用してください

 今年の大施食会にお参りいただいた方に「蔵圓寺檀徒の手引き」をお配りしました。これは檀家さんから仏事について質問されたことを元に、葬儀や法事を中心にまとめた手引きです。仏壇の中などに置いて、疑問に思った時には参考にしてください。今後も内容を追加していく予定ですので、綴じやすいファイルにしました。

  当日、都合で来られなかった方には、蔵圓寺通信と一緒に郵送します。万一、手元に届いていない方は、お手数ですが電話でご連絡ください。至急送らせていただきます。

2017/11/13

■蔵圓寺 夏のできごと

■大施食会・夜施食会にお参りありがとうございました

 今年は145組の方が大施食会にお参りいただきました。また、夜施食会も例年に比べてお参りが多かったです。ただ、受付のやり方を新しくしたために混乱があり、お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。次回はスムーズに受付できるよう工夫します。

■「寺っこ」子どもたちの歓声が響きました

 7月30・31日、子どもたちが寺で合宿する「寺っこ」を開催しました。小学校1年から6年までの10名が参加。座禅や雑巾がけなどの修行から、花火・肝試しなどお楽しみまで寺を舞台に充実した2日間となりました。

■精霊送りを盛大に行いました

 昨年から始めた精霊送り。今年も8月15日の夕方7時から東駐車場を会場に開催しました。昨年にょり参加者が増え、若いご家族にも来ていただいたのが嬉しかったです。お焚き上げの炎が火の粉を巻き上げて燃えさかるのを見ていると、ご先祖様の霊が空に帰っていかれるように思えました。

2017/11/13

腰を立てる
腰を立てる

■心と体を調えよう ~いす坐禅①~

前回の呼吸に続き、今回はいす坐禅です。坐禅の要は姿勢を調え、呼吸を調えること。特に大切なのは腰から下を安定させることと、上半身をリラックスさせることです。長いので2回に分けて掲載する予定です。

1.いすは安定したもので

座面は少し固めのもので、背もたれはあってもなくてもよいが、回転する椅子やソファなど柔らかすぎるものは避けたい。

2.静かな環境で

まず、坐る環境をととのえます。ラジオやテレビは消して、静かで物の片付いた所を選ぶ。五感への刺激を極力減らしましょう。

3.いすに坐ってみよう

いす坐禅の坐り方は、座面の半分より手前に浅く坐ります。当然、背中は背もたれから離れます。

4.からだをほぐす

いすに座る前に少し身体をほぐしておきましょう。肩を10回程度上下に揺すり、腕を前後に5回、首を左右に5回ほどゆっくり回します。最後に3回深呼吸。少し吸って、口から「ふー」と長くはき出します。上半身を柔らかくしておくことで、坐禅の姿勢がととのいやすくなります。 

5.骨盤を立てる

いす坐禅で最も大切なのが、骨盤を立てること。いすの座面にあたる骨盤底の二つの突起〈座骨〉を感じるようにします。けっして無理に腰に力を入れ、前に突き出してはいけません。

6.足の角度と位置

腿が水平より立ち上がらないように膝の位置を調します。椅子の座面より膝が下にあると落ち着きます。足は肩幅に開いて地面につけるか、椅子の下に少し引いてかかとが上がった状態でもかまいません。

2017/07/28

精霊送り
精霊送り

■平成29年 夏の行事案内

◇8月9日 大施食会

・受付は8時30分から、朝9時にお経始め

・先祖供養。新亡のある家はぜひお参りください

・12時30分頃には終了します



◇8月6日~8月14日 夜施食会

・毎夜7時30分より御詠歌。8時より先祖供養

・初盆(昨年のお盆より新しく亡くなった方)のある家はぜひお参りください

・法話を入れて8時30分ごろには終了予定

・5日・9日はお休みです



◇8月15日 水子供養

 ・受付は2時から、2時半からご詠歌、午後3時にお経始め

・申込みは8月9日の大施食会の受付で。または電話で直接、当日も受付します



◇8月15日 精霊送り

・お盆に飾ったゴザ、笹竹、野菜の牛・馬などを持ち寄り、お焚きあげしてご先祖様の送り火とします

・受付は夕方6時30分から、7時よりお経始め

・境内東側駐車場にて 雨天中止です

2017/07/28

昨年の夜施食会のようす
昨年の夜施食会のようす

■ご先祖様に手を合わせましょう

 8月に入ると、10日ほど夜施食会(よせじきえ)を行っています。本堂に施食棚(せじきだな)を設け、檀家のみなさんのご先祖様をお祀りし、食べ物やお水をお供えして飢えや渇きを癒していただき、ご供養する儀式です。檀家さんは8月5日までをめどに、法要の申し込みができます。

 今年は8月6日(日)から14日(月)まで、夜8時より30分ほど法要を執り行っています。(期間は年によって変更あり。7時30分よりご詠歌あり。)そこでお願いなのですが、一つは自分たちが今あるのもご先祖様のおかげです。ご先祖様への感謝の気持ちを表し、自分たち子孫を見守って下さるようお願いするためにも、夜施食会への申し込みをお願いします。

 二つ目は、申し込みをされたら、せめて一回以上は寺に足を運んで、お参り下さい。ご先祖様に手を合わせ、顔を見せていただきたいのです。特に、お子さんがみえる家庭は、お子さんと一緒にお参り下さい。宗教(人知を超えた世界)に接することは心の成長に大きな意味を持つと思います。お待ちしております。

2017/07/28


■般若箱をお譲りします

 昭和47年の災害で傷んだ般若箱を新調しました。今度の箱は桐で製作したので軽く、持ち運びも楽になりました。

 般若箱の新調に伴い、古い箱をお譲りします。

・大きさ  縦49cm×横47.5cm×奥行33.5cm

・制作   昭和18年

・中に5段引き出しがついています。

・一部、水害で破損している箱もあります。

アンティークな雰囲気で、小物入れや飾り棚などにどうでしょうか。全12箱で、それぞれの箱には「眼・耳・鼻・舌・身・意(心)」の感覚器官と、それに対応する「色・声・香・味・触・法(思い)」の文字が入っています。これは般若心経の一節です。何かありがたい箱に思えてきますよね。(眼・色は欲しい方があってすでに欠品です)

希望される方は寺へ直接電話(0565-76-1856)で申し込んでください。檀家の方以外でも結構です。ご自分で取りに来られる方に限ります。お一人2箱まで。早い者勝ちです。

 

2017/05/16


■心と体を調えよう ~数息(すそく)~

 仏教では、安らかな生活を送るために、心と体を整えることを説いています。すごい修行をする・・というのではなく、日常生活の中で「これならできそう」というものをシリーズで紹介していきます。なに、気が向いたらやってみるくらいでいいのです。それをきっかけに仏さんの教えに興味を持っていただけたらと思います。



No1 数息(すそく)―長く吐き、短く吸う

■「口すぼめ呼吸法」 

 先日、新聞にこういう呼吸法が大学の先生から紹介されていました。①2秒かけて鼻から息を吸う②口をすぼめて6秒かけ口から息を細く吐く。大きく呼吸することで、感情が落ち着き、ストレスが解消していき、リラックスできるそうです。

■これって数息(すそく)じゃん

 これは「大安般守意経(だいあんはんしゅいきょう)」というお経に書いてある数息という行(ぎょう)にそっくりなのです。そこには6段階の呼吸法が書いてあって、数息はその最初のステップです。息を吐くときはヘソの下をへこませるようにして、吸うときはヘソの下をふくらませます。腹式で深呼吸をするんですね。これを10セットくらい繰り返します。

 なんとなくイライラする時やもうムカムカして腹の虫がおさまらない時に、この数息をすることで心を落ち着かせ、心身をリラックスできるというのです。

私たちの内臓は意識しなくても動いています。動かしているのは自律神経。この神経はストレスや生活習慣などで一度悪くなるとなかなか良くなりません。しかし、呼吸だけは自律神経系統なのに、意識的に操作可能なのだそうです。

新聞では、「呼吸を意識して生活するだけで、日々の健康状態が飛躍的に改善されます」なんて書いてあります。いかに呼吸が大切かってことですね。

■お経を読めば一石二鳥

 さらに、この呼吸法を実行する秘訣はお経を唱えることです。お経は、息をぐっと吸って徐々に吐きながら唱えます。自然に数息になってるんですね。おまけに仏様のご利益もある。

 先日、七日七日のお経を、朝お勤めすることがありました。お参りいただいた檀家さんから、「朝、お経をあげるとスッキリした気持ちになるね」と言っていただけました。

数息を意識しながら、お経を唱えてみてはどうでしょうか。心も体もリフレッシュできますよ。きっと。

 ちなみに、カラオケも同様に効果があるそうですよ。

 

2017/05/16


■映画「この世界の片隅に」 お勧めします

先日、「この世界の片隅に」というアニメ映画を見てきました。舞台は昭和の初めから戦中にかけての広島と呉。主人公のすずさんは絵を描くのが好きなちょっと天然の少女。初めは彼女が巻き起こすドジに場内にも笑い声が。しかし嫁ぎ先に馴染めず、夫とも微妙な関係に。そこに忍び寄ってくる戦争の影。

徹底的に取材した街や自然、人々の暮らしの風景がすごくリアルで、自分がその時代のその場所で登場人物の一人となったような錯覚に陥ります。それだけに戦争のシーンでは、恐怖と悲しさで胸が塞がります。大切なものをむごたらしく奪われた人々。それでも人は生き続けていかねばならない。

見終わった後、感動という言葉では言い表せない感情が突き上げてきます。人は捨てたものではないんだ、今生きていることを大切にしよう・・。3・11東日本大震災で感じた衝撃と生きることへの思い。同じものをこの映画には感じます。

「アニメなんて」と言わす、ぜひ映画館に足を運んでみてください。お勧めします。

2017/01/25

up