1200年程続いている由緒あるお寺である。
 天平11年(739年)春、行基菩薩が深峰林三尾崎山(しんぽうりんみおさきさん)と号してこの地に草庵を建て、2年ほど滞在して仏法を広めたといわれている。
 弘仁2年(811年)秋、弘法大師空海(真言宗の開祖)が来山して、紀州高野山が女人禁制であるのに対して、女性が参詣できる女人高野として創設し、子安観音をまつり信仰した。
 弘法大師は済渡寺を開いた4年後、作州落合の木山寺(きやまじ)を開く、東の紀州高野山と西の高野木山寺に女人高野済渡寺をあわせ  >続きを読む