當寺は往古、行基菩薩の開基しとて畿内四十九寺のひとつに数えられた古刹である。
当時は真言宗であり京都東寺の末寺であったが、寛永十年(一六三三)三田藩主として
九鬼久隆が伊勢鳥羽より九鬼家の菩提寺である常安寺四世覚雄是的大和尚を伴い赴任され
三田の地に心月院を開かせた。その後二十年経って承応三年(一六五四)に覚雄是的大和尚が
青龍寺に隠棲された際に曹洞宗に改宗し開祖第一世となられた。