開創は享禄元年(1528)で、下有知にある龍泰寺の一宇を移し清伝庵と称した。龍泰寺開山華叟正蕚大和尚の法嗣、快庵妙慶大和尚を開山に請する。快庵妙慶大和尚は、徳川時代に関三寺といわれ、徳川幕府から関東地区の曹洞宗の取締役(たばね)の如き地位を与えられた三ケ寺のうちの一つ栃木県の太平山大中寺の開山にもなっている。また、快庵妙慶大和尚は、徳川時代の有名な文人、上田秋成の書いた「雨月物語」に「大中寺の青頭巾」という伝記の物語りの主人公になっている名僧である。
享保13年(1728)、寺基を小瀬杉洞より  >続きを読む