方外院は、貞治元年(1362年)に、南明寺(山梨県富士川町)の3世・梅林禅芳和尚によって開創されました。当初は本栖湖(富士五湖の1つ)のほとりにあり、山号の「龍湖山」も本栖湖に由来します。
 戦国時代、甲斐の武田信玄公が三河へ出陣のおり、本栖湖の付近で雷雨が激しくなり軍を進めることができなくなりました。その際、当院の観音様に祈願したところ、たちまち雷雨が晴れ、無事に三河に向かうことができました。信玄公はこの仏恩に感謝し、観音様を厚く保護したと伝えられます。
 その後、武田家の滅亡の混乱や本  >続きを読む
本栖湖と富士山