千眼寺は曹洞宗で、山号を普光山という。開基は平林城主色部長真である。
千眼寺はもとは真言宗で、色部家にとってゆかりのある寺であったが、長真の時代には衰微廃壊していた。長真はこれを憂い、その再興を門前耕雲寺(村上市)十世大冲元甫禅師に懇請した。禅師は長真の居城近くに佳地を選んで堂宇を建て、天文元年(一五三二)に千眼寺を開創した。千眼寺は色部家の菩提寺として栄え、その末寺が有明(光淨寺)、桃川(東膳寺)、南田中(福源寺)、福田(應菴寺)、荒島(東岸寺)、春木山(西法寺)、上鍛冶屋(金蔵寺)、金屋( >続きを読む
千眼寺はもとは真言宗で、色部家にとってゆかりのある寺であったが、長真の時代には衰微廃壊していた。長真はこれを憂い、その再興を門前耕雲寺(村上市)十世大冲元甫禅師に懇請した。禅師は長真の居城近くに佳地を選んで堂宇を建て、天文元年(一五三二)に千眼寺を開創した。千眼寺は色部家の菩提寺として栄え、その末寺が有明(光淨寺)、桃川(東膳寺)、南田中(福源寺)、福田(應菴寺)、荒島(東岸寺)、春木山(西法寺)、上鍛冶屋(金蔵寺)、金屋( >続きを読む