館山市安布里(あぶり)にある曹洞宗の寺院で、山号は安布里山(旧安龍山)。本尊は延命地蔵大菩薩。安房国百八地蔵参りの104番札所となっており、聖観音菩薩は辰年開帳の安房郡札三十三観音の12番札所でもあります。
 山門に「南総里見家姫ゆかりの寺」とあるのは、天正元年(1573年)に里見義弘の娘佐与(さよ)姫によって創建されたことをいいます。佐与姫は天正7年(1579年)に没し、墓は歴代住職の墓地へ埋葬されていて、ご本尊の体内には姫の守本尊が納められております。
 慶長年間には里見氏から安布里村  >続きを読む