森川山重俊院は、徳川幕府二代将軍秀忠に殉じた生実藩初代藩主、森川出羽守重俊の菩提を弔うため、二代重政が建てた菩提寺です。重俊は、寛永4年(1627)生実地廻り七千石と東領・相模領を合わせた一万石を拝領し、生実に陣屋を構えた譜代大名で、寛永8年には大御所秀忠のもとで西丸の老職に重用されました。翌年の寛永9年(1632)1月24日夜半、大御所秀忠逝去の跡を追い殉死したため、二代重政は陣屋の西方に墓所を築き、寛永10年寺領二十石を割りあて、伊豆小松石を用いた高さ3m余りの墓碑を建てました。
 以後  >続きを読む