東榮寺の開創から明治まで
この寺の開創は天保12年3月の被災と大檀那矢部家治家が屋敷を引き払う事態となり、資料は無きに等しく、後にまとめられたと思われる過去帖によれば、寛永7年(1630)頃と推定される。
そこで、江戸末期(天保初年)編纂になる『新編武蔵風土記稿』と明治5年『寺院・堂庵明細帳』に頼る他はない。後のために両文書を転載する。

『新編武蔵風土記稿』(天保初年)より
中分村
東榮寺 禅宗曹洞派 入間郡渋井村蓮光寺末 小谷山ト號ス 開山ヲ楚庵ト云 本寺第九世ノ僧ニテ 寛 永十  >続きを読む