桜のきれいなお寺です

紫金山 楞嚴寺

〒974-8241 福島県いわき市山田町蔵ノ内36

沿革・年間行事

歴史や由緒

楞厳寺は、平安時代に極富寿鎮(ごくふじゅちん)大和尚が開いたとされるお寺です。八幡太郎義家が安倍貞任征伐に向かう途中、この地で台風に遭い、持仏の釈迦如来像に祈願したところ、天候が回復し、前進することが出来たことから建立されたと寺伝にあります。

もともとは寺作という地域にありましたが、第十世の時、火災に遭い、正徳4年(1714年)、第十一世中興大雄林峰大和尚が現在の地に建立されたと記録されています。

また、東日本大震災で本堂が傾くほどの被害を受けましたが、檀信徒の皆様のおかげで修繕がなされ、平成26年(2014年)、現在の本堂が建てられてから300年の節目に再び、修行道場・先祖供養の場として活用されるようになりました。

文化財文化財

■保存樹木

本堂の前にある大きなエドヒガンザクラの枝垂桜で、お寺の山号を取って「紫金桜(しこんざくら)」と呼ばれています。平成18年にいわき市の保存樹木に指定されました。

また、境内各所には、この紫金桜の種から育てた桜があり、毎年、降誕会(4月8日のお釈迦様の誕生日を祝う「花祭り」)の頃に見頃を迎えます。

■指定文化財

釈迦三尊像



中心に釈迦如来(お釈迦様)、左にお釈迦様の十大弟子の一人である脇侍の阿南(あなん)尊者、右に同じくお釈迦様の十大弟子の一人である迦葉(かしょう)尊者が立つの仏像で、昭和30年に福島県の重要文化財に指定されました。

当寺に古くから伝わっている仏像で、今から
およそ300年前、当寺が寺作地内より現在地に移転した際には山門(石門)の西にお祀りしておりましたが、その後、本堂の西の高台に移転されました。その御堂も高台のため風雨にさらされ、幾度か修復されたと伝わっております。しかし、御堂の破損が激しく、平成元年、位牌堂奥に大雄宝殿を建立し、お祀りしました。

また、本堂と同様に東日本大震災で被災し、破損してしまいましたが、住友財団文化財維持・補修事業助成を受けさせていただき、2年間の修繕期間を経て修復されました。


up