■「まばたき達磨」の掛け軸
ご開帳日:毎年 5月3日 朝6:00~8:00(2時間のみ)
※ 同日8:00~15:00複製物を公開しております。
※ 上記以外は非公開
『伝説 まばたき達磨』
今から四百年前の冬、病にかかって今にも倒れそうな一人の老僧が名主宅を訪れ、「一晩だけ泊めてください」とお願いした。
ところが、夜中に老僧の病が重くなり、亡くなってしまった。
その亡くなる際に老僧は、「須川のほとりの桜の木の下に埋めてください。そして、桜が満開になったら掘り起こして下さい。」と言った。
春になり、桜が満開になったのをみて、木の下を掘り起こすと、不思議なことに、老僧のなきがらもなく一幅の掛け軸が出てきた。掛け軸には達磨大師が描かれてあった。
村の宝物にして、何年か経ち、掛け軸が古くなったので表具師にだしたら、六枚に模写されて、どれが本物かわからなくなった。名主はたいそう困ってしまった。
ところが、夢にあの老僧が現れ、「笹の葉で目をこすってください」とお告げがあった。
実際にすべての掛け軸をこすってみると、なんと、ひとつの掛け軸の達磨大師の目が、パチパチとまばたきした。名主は、その掛け軸を持ち帰った。
それ以降、掛け軸は「まばたき達磨」と呼ばれ、村人にとっていっそう大切な宝物となった。
※ 同日8:00~15:00複製物を公開しております。
※ 上記以外は非公開
『伝説 まばたき達磨』
今から四百年前の冬、病にかかって今にも倒れそうな一人の老僧が名主宅を訪れ、「一晩だけ泊めてください」とお願いした。
ところが、夜中に老僧の病が重くなり、亡くなってしまった。
その亡くなる際に老僧は、「須川のほとりの桜の木の下に埋めてください。そして、桜が満開になったら掘り起こして下さい。」と言った。
春になり、桜が満開になったのをみて、木の下を掘り起こすと、不思議なことに、老僧のなきがらもなく一幅の掛け軸が出てきた。掛け軸には達磨大師が描かれてあった。
村の宝物にして、何年か経ち、掛け軸が古くなったので表具師にだしたら、六枚に模写されて、どれが本物かわからなくなった。名主はたいそう困ってしまった。
ところが、夢にあの老僧が現れ、「笹の葉で目をこすってください」とお告げがあった。
実際にすべての掛け軸をこすってみると、なんと、ひとつの掛け軸の達磨大師の目が、パチパチとまばたきした。名主は、その掛け軸を持ち帰った。
それ以降、掛け軸は「まばたき達磨」と呼ばれ、村人にとっていっそう大切な宝物となった。