国宝の仏殿があり、明治維新発祥の寺です

金山  功山寺

〒752-0979 山口県下関市長府川端1-2-3

沿革・年間行事

歴史や由緒

 功山寺は、元応2年(1320)に虚庵玄寂禅師によって開かれ、最初は金山長福寺(臨済宗)と号した。開基は長門探題北条時仲である。


 足利尊氏や、長門守護厚東氏、大内氏などの武門の厚い信仰と庇護を受ける。

​ 弘治元年(1557)毛利元就に敗れた大内義長が当寺の仏殿で自刃、その後、寺も戦乱で荒廃した。

​ 慶長7年(1602)に初代長府藩主毛利秀元が寺を修復し、父、元清の霊をまつり、笑山寺(曹洞宗)と改称し、毛利家の香華寺となった。                   


 慶安3年(1650)秀元が亡くなり、その法号「智門寺殿功山玄誉大居士」にちなみ、功山寺(曹洞宗)と改称され、今日に至っている。

 幕末、京都の政変により、三条実美等七卿が都落ちし、その内の五卿が元治元年(1864)11月から翌慶應元年1月までの二か月間功山寺の書院に潜居した。


 その間、元治元年12月15日に高杉晋作が書院(七卿潜居の間)で五卿に謁見し、長州の藩論を倒幕へ導くために功山寺で挙兵した。それが明治維新への第一歩となった。

ご本尊

ご本尊は、釈迦牟尼仏で、本堂に安置されている。また、仏殿には千手観音が安置されている。

年間行事

■28年度行事予定

1月17日      初観音法要

2月4日~7日    涅槃会報恩接心

3月19日      積善講大施食会

3月21日      茶筅供養

4月8日       降誕祭

5月17日      観音大祭

8月10日~15日  盆棚経

​8月24日      地蔵盆・福鈴祭

10月20日     万骨塔慰霊祭

10月30日     開山忌と大般若供養会

12月1日~4日   成道会ロウハツ接心

12月15日     回天義挙記念行事

12月31日     除夜の鐘

 

文化財文化財

■国宝

仏殿  国内最古の唐様建築として 昭和28年(1958)11月14日に指定される。

■山口県指定文化財

1 木造地蔵菩薩半跏座像 一体 地蔵堂に安置され、藤原時代の作


2 絹本着色楊柳観音座像 一幅


3 長府毛利家墓所

■下関市指定文化財

1 山門

2 功山寺境内地・付大内善長の墓

3 書院

4 輪蔵

5 千手観音菩薩坐像

6 韋駄天尊立像

7 二十八部衆立像(内二十三部衆在り)

8 絹本着色仏涅槃図

 

■保存樹等指定

クスノキ 一本 下関市指定の保存樹木

■国登録有形文化財

総門  長福寺創建当時(鎌倉時代末期から室町時代)から一度も崩壊することなくそのまま残り、柱の木材も当時のものである。

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