備中西国霊場第12番 中国地蔵尊霊場第4番札所
  • 梅花講

自光山 宝鏡寺

〒716-0204 岡山県高梁市川上町領家1807

沿革・年間行事

歴史や由緒

当山創建の年代元和三年(一六一七)は、古来伝えられているところで、川上郡誌、川上町史等に見られる。一方、開基家川上藤九郎家文書によると「前略、開山者七地村常相寺田室洲村和尚也正保二乙酉年改斧斤而後至同四丁亥年殿堂厨庫悉成 中略 同年寺内ニ山上之観世音菩薩奉安置 後略」とある。

前記山上の観世音菩薩は、もと十三丁(約1400メートル)ばかりの上の真言宗松吟山清浄寺(寛平六年中創建)に安置されていたが、南海通航の船舶難破多しの訴えにより現地に移したという奇伝がある。観音堂には、昭和初期まで長六尺の六観音が安置されていたが、火災に遣い現在は焦げた本体を秘かに堂奥にお祀りしている。



寺の現況(特色)現在の伽藍は、昭和三十年以降順次改築し、古来の建物は、本堂を残すのみである。平成七年境内の整備を進め、当寺檀家出身の故三原博氏の寄進で巨岩を配置しか枯山水の庭園、石造五重塔(五メートル)を造立した。とくに光背付石造地蔵菩薩像は、高さ四メートルで、国内石造彫刻の第一人者、岡崎市の大仏師鈴木知郎氏の作で、端正にして厳微妙相の菩薩はひときわ輝き、面前の国道を行き交う人々の安全を護っている。備中西国観音霊場第十二番札所 中国地蔵尊霊場第四番札所として参詣者を迎えている。

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