札幌薬師大仏がお参りできるお寺
  • 認可参禅道場
  • 梅花講

泉龍山 大昌寺

〒003-0849 北海道札幌市白石区北郷2362

見どころ

観光名所観光名所

■札幌薬師大仏について



大昌寺四世 佐藤照禅住職が、長年にわたり保護司や小学校のPTA会長等の役を務めた体験から、青少年の生命尊重、人間尊厳の自覚の欠如や自然界の恩恵、先祖への感謝の喪失など家庭や学校や地域社会のあり方に危惧の念を抱き、やすらぎの空間の必要性を痛感していたことに端を発します。奈良や鎌倉の大仏に因み、国や人種や宗派を超えて、いつでも誰もが手を合わせることのできる大仏様をと、身心の病の救済を冀う象徴として平成15年に遠近から崇められる露坐の薬師大仏の造立を発願しました。

薬師如来は古くは「医王如来」とも呼ばれ人々の病気の苦しみを癒し、安楽を与える仏様として親しまれました。『南無薬師瑠璃光如来』の名のとおり、そのお姿は瑠璃のように清浄で日や月よりも明るく世界を照らし、身体の病だけでなく心の中に渦巻く不安や苦しみからの救済を願っておられます。

平成18年に曹洞宗大本山永平寺副貫首であられる御本寺札幌中央寺御住職 南澤道人老師の御法援を得て、法相宗奈良薬師寺御本尊 国宝「薬師瑠璃光如来」を勧請し、設計施工を東京浅草 株式会社翠雲堂に依頼、仏像彫刻家 鏡恒夫氏、そして奈良国立博物館 元館長の西川杏太郎氏と鷲塚泰光氏の監修のもと原型制作が行われ、その後山形市 株式会社鈴木鋳造所にて造立、平成21年に大昌寺境内へ搬入設置工事が行われました。

平成24年法相宗大本山薬師寺元管主 安田暎胤長老により開眼法要が執り行われ、日本の伝統技術が北の大地に集結し北海道で初めての純青銅製大仏がここに完成したのです。

晴天に恵まれた開眼法要での空中散華

■大仏開眼法要の風景



参列した誰もが経験したことのない大仏様の開眼法要、752年(天平勝宝4年)に行われた奈良東大寺の大仏様の開眼法要の資料を遡ると、音楽や踊りの奉納も行われたとのこと。奈良の大仏様は国家事業であったため、その開眼法要の規模たるや壮大なものであったと想像を巡らせ、規模は違えど一ヶ寺の禅寺でも出来る限りの準備をと多方面にわたって協力を仰ぎ、二度と巡り合うことのない「大仏開眼」という一度きりの大行事に、皆の想いを一つにして進みました。

札幌薬師大仏の造立にあたって尽力してくださった多くの方々の御恩に報いるため、そしてお薬師様がこれからこの地に根ざし末永く人々に安らぎを与えてくださることへの感謝の場としたい、その念が通じたのか平成24年7月21日、札幌の夏らしい好天に恵まれたことは何より有難いことでありました。

青空の下、雅楽師 東儀秀樹様の奉納演奏の中を空から舞う散華が会場全体を清め、薬師寺元管主 安田暎胤御長老が持った開眼筆から幾重にも広がった五色の結縁紐の縷(る)を御参集の皆様全員で握り合い会場に一円相が描かれた中、皆が
身心安楽を祈念し無事に開眼法要を厳修することができたのです

大きな開眼筆を持って入魂する法相宗大本山奈良薬師寺安田暎胤御長老

■札幌薬師大仏の像容 



◇原材料   青銅

◇総重量    25t

◇総高    13m70cm

  仏身            8m40cm

  蓮花弁高さ         2m50cm

  台座(合葬納骨供養堂)高さ   2m80cm

◇面長    1m62cm

◇目の長さ  57cm

◇口の長さ  59cm

◇耳の長さ  1m30cm

◇薬壷直径  84cm

◇左手の長さ 1m60cm

◇左手の幅  92cm

◇右手の長さ 1m65cm

◇右手の幅  1m8cm

◇螺髪(らほつ)の数  861個

◇螺髪直径  12cm

◇白毫直径  14cm

 

■大仏制作について



・原型制作者   鏡 恒夫

・原型制作監修  西川杏太郎(元 奈良国立博物館館長)

         鷲塚泰光(元 奈良国立博物館館長)

・仏像拡大担当  猿田輝夫(翠雲堂松戸工場)

・鋳造責任者   鈴木 巖(山形市鈴木鋳造所専務)

・大仏建立責任者 山口 豊(東京翠雲堂社長)

・現地組立て建立 佐藤正七生(鈴木鋳造所工場長)

・基壇工事    太田幸広(廣野組)

■大仏開眼筆と縷(る)



大仏開眼において大切な仏具の「開眼筆」は、奈良市の筆屋 株式会社あかしや にて制作されました。伝統工芸士による確認を幾度も経て出来た穂首は、山羊毛と白天尾の混毛で美しい雀頭型。滑らかな軸だけでも65センチの長さがあり、ずっしりとした重量があります。

さらに筆の尾に結ばれてのびた紐は、五色の「縷(る)」。この「縷」は、京都市伏見の 染司よしおか にて制作されました。印度茜の赤、楊梅の黄、蓼藍の青、刈安と藍をかけた緑、そして白と五色に植物染めをした糸に撚りをかけて一本の紐にしたもので、その長さは札幌薬師大仏の仏身と同じ8,4メートルです。開眼時にはこの特別な五色の縷に、500名を超える参列者全員の手に渡せるだけの縷も繋げ会場全体に一円相を描き、皆で一斉に結縁縷を持ちながら貴重な開眼の瞬間の喜びを味わいました。

 

ご朱印ご朱印

令和3年1月限定の御朱印をお渡ししています。すでに大昌寺の御朱印をお持ちの方も、御本尊ならびに札幌薬師大仏をご参拝の折には、お参りされた証としてぜひどうぞ。書き置きのものではなくご持参された御朱印帳へ直接染筆をご希望の方は、僧侶や御朱印担当者が席を外している時間帯もありますので、ご来寺の前にお寺へお問合せください。



受付TEL  011−871−2234

1月限定 札幌薬師大仏の御朱印
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